海鮮料理塩釜漁港の近くの「やま登」で、「今日の定食」
今日はなんですか?と聞くと「銀ムツの煮物」
ということで、
…躊躇。
ムツというのはあんまりいい印象がないんです。
給食でよく出るばさついた感じ。
がっかりしつつ、でもまあ、いいかと頼みました。
めんどくさかったんです。
考えるのが。それと以前食べた「かつおの焼き魚」が
意外においしかったので、またなにか違うに近いないと
期待して頼みました。
でててきたのを食べると、果たしてとろりと
うろこまでとてもおいしい魚でした。
ああここで食べなかったら、
ずっとムツってあんなまずい魚のことだと
思っていたと、感じました。
お店にいいものを食べさせてもらって
ありがとうと。魚って、名前で選ぶと有名な高級魚ばかり
うまいと選んでしまいそうですし、
旅館でもそういう料理が並びますが、
ほんとは、こういうのがいいんですよ。
考えて見ると、「定食」ってお仕着せで選べない、と言う点で
面白いです。
お任せということ、そして自分の責任を持って、
「わるいものは入れない」という信念があるはずで。
たとえば、大間の本マグロと言って、鹿児島の蓄養まぐろを入れるのは
顔の見えない関係ではやるかもしれない。
だけど、ここでそれをやるというのは自分の良心に
どろをぬるということ。
つながりが近いところである異常、それをやると商売自体が
できなくなるのが、漁港の近くの、定食やさん
お任せ定食が好きなんです。