つかず離れずの思いいれというか、
ぼくの思いの中の結構深い部分で根付いて
いたのが小椋佳でした。
迷う10代のとき寄り添っていてくれたと言うような、そのわりに、
青臭く、気恥ずかしさに、
ずいぶん聞いていませんでしたが、
昨日、10年ぶりと言うアルバム曲を
たまたまレンタルでみつけ、早速聞いたところ
しんみりと、勇気づけられまして。
本人はもう60才過ぎとなんですね。
時の速さ。
昔からずっと知っていたような気がするので
なんだか、人生をともに生きてきたような。
さびしいような、ちょっとしんみりして
そしてまだまだ、と。
♪「もうと言い、まだと思う」
『もう、若い力も情熱も なえてしまったと、言い
まだ、若いものには、譲れない、負けはしないと思う
もう、やるべきことは、何もかも、やってしまったと言い
まだ、やりたいことは、いくつかは、果たしてないと、思う。
もう、なんにもとなく、友だちが逝ってしまったと言い
まだ、より大勢の、年寄りが元気でいると、思う
もう、隠居引退、老い支度、身奇麗大事
まだ、残された日の、花舞台、今日が初日と思う』
まるで、ロックのような熱い音。
こう言う詩や歌をうたうひとは、
ほかにいないような気がします。