うさぎとピクニック

うさぎと、自転車、田舎での日々

勝手なつぶやき

続けてみた。

みんなが、にっこりして、
それできまりでした。

今日は、いい月夜だったねぇ。
固いにんじんを食べなくてすんだくまちゃんが
にこにこ。
「ほんと」。
無口なぽんちゃんが珍しく
自分からあいづち。。
「こんなに、じゆうじつすることって
きっとそんなにないよ、もぐ。」
ひとりでまだ、もぐもぐしながら、まふちゃん。
ろんちゃんは、先頭をずんずんぴょんぴょん行きます。
「あ、あぶない、おっと」
なにか見えないものをよけながら、ひとりで
走りながら、さけんでいます。
あとから、みんなは、ろんちゃんのジグザグ足跡を
まっすぐに、ゆっくりと。

じゃあね、またねー。
それぞれの洞窟をもって、
それぞれのおうちに帰りました。
うさぎりみんなは、おひさまが苦手。
昼間は、よく見えすぎるので
暗くして、寝て
夕方になると、外に出て月待ちをします。

新月
三日月
七日月
十三夜月
十四日月
十五夜

数え歌をうたいながら
草を食べます。
いつもはみんなひとり。
おとうさんもおかあさんも、
みんなどこにいるのかわからない。
うさぎたちはみんな、ひとりぽっち。

新月
三日月
七日月
十三夜月
十四日月
十五夜

きょうは、どこかなあ。
上をみて、まふちゃん
まだ、三日月かあ。
また、草をたべはじめました。
にんじん、おいしかったっけなぁ。

きょうは、どこかなぁ。
そのころ同じように
うえをみて、くまちゃん
まだ、三日月なんだなぁ。
穴掘り掘りおもしろかったなぁ。

きょうは、どのへんかな。
そのころ同じように、
上をみて、ろんちゃん。
三日月か、まだまだだな。
また、ひとりでストレッチを続けました。
「洞窟持ってピクニック、おもしろかったなぁ。」

えーと、あのお月さまは、えーと。
そのころやっぱり上を見ていた、小さなぽんちゃん。
まだ、うーんと細いや。
たぶん、まだ。
「みんなで 洞窟でぬくぬく、あったかかったなぁ」

新月
三日月
七日月
十三夜月
十四日月
十五夜

新月
三日月
七日月
十三夜月
十四日月
十五夜

十三夜月の夜
ろんちゃんは、支度を始めました。
うん、そろそろ満月が近いぞ。
きりっとした顔つきでいいました。
「にんじん大きくなったかなあ。」

十四日月の夜
「もうそろそろ、でもまだ。」
まふちゃんとくまちゃんは思いました。

十五夜の夜
みんなが思いました。
「今日」だ。

まだかなあと、よく分からなかった
ぽんちゃんとこは、くまちゃんが
誘いにやってきました。

洞窟もって、またみんなが集まります。
二度目のにんじん畑。
お弁当をもたない、ピクニックです。

「大きくなったかなあ。にんじん。
大きいといいなあ。」
ろんちゃんの頭の中では、にんじんは、
自分のからだより大きくなっているみたいです。
「そしたら、にんじん食べ切れなくて
こまっちゃうもぇ。」

ぽんちゃんは、くまちゃんの耳の後ろに
乗っていて、くまちゃんとお話をしています。
「耳を両手でちゃんとつかんでね、
んっしょ、んっしょ。
水たまりだから、ちょっといくよ、」
ぴょーーーーん。
「おっしょ。」

まふちゃんは、草をかきわけ
じぐざぐろんちゃんの後ろで、
「あ、おいしそう、これ、ほら。
あ、あれも、なにかな、これはなに?」
ひとりで話をしています。

うしろから、二人に追いついたくまちゃん。
「洞窟もってきた?」
「もってきたよー。ほらー。」
みんな、それぞれのお気に入りの
黒い、光を吸いこむ、洞窟を大事にみせあいます。

にんじん畑は、みんなで種を
まいて、育てた、にんじん畑。
いつもは、一回きりの食べ放題バイキング。
こないだは、少したべただけで
あとは洞窟かくれんぼをしたので
まだ半分以上、にんじんは残っています。

「どのくらい、おおきくなっているかなあ。」
ろんちゃんはそれが楽しみです。

まふちゃんは、「たくさん食べられるかなあ。
まえよりおいしくなったかなあ」

くまちゃんは、「ぼくにんじん嫌い。」
ぼそっと。
だって固くて食べれないもん。

「ぼくは葉っぱがいいな。
柔らかくて、青々して、
ふわふわで、とっても
くすぐったい、葉っぱがいいな。」
ぽんちゃんは、まだ小さいので
にんじんより、ぱっぱのほうが好きなのでした。

書いてて、疲れてきた。
またこんど…つづく…のか?