うさぎとピクニック

うさぎと、自転車、田舎での日々

勝手なつぶやき

月と太陽と

以前見た風景のひとつ。

繰り返し記憶のなかで
なにかのきっかけに
それを繰り返すうち
いつしか、それが現実だったか
夢の世界でのことだったか
わからなくなるほど、
衝撃をうけた風景のひとつ。
 

神田の児童書専門店の前、 
歩きながら、本を読んでいて
ふと気がつくと
プラタナスの木陰の、
道路に、散らばるその、
木陰の無数の一枚一枚の葉の影が
丸ではなく、
すべて三日月の形に
欠けて道路に踊っていた。
 

不思議な思いで少し翳ったような
太陽を見上げると
日食だった。
物理的にありえるのか
どうかわからない。
現実だったのか、
どうかもわからない、
目に見える
太陽の光の反射という関係。
 

そしていま、
ただ気になるのは
太陽と月の関係。
 

月と、太陽のおおきさは、
ぜんぜん違うのに、
地球からみたときの大きさは
鏡のように同じで。
 

明るさも、一方が
一方にただ光を与えているだけなのに
夜の闇は月のおかげさまで、絶望や恐怖を
感じないほどに明るく。
 

なにかの偶然だとしたら
気のせいだとしたら
あのときよりも
夢の世界にいるかのようで。
 

一方が西に沈むと
一方が東から登り
ときに重なり。
けしていっしょではなく
月の方の
遠慮がちの小ささという偶然すら。
 

いろんな、起こるすべては、
たまたまにすぎないはずなのに
そのたまたまな、偶然の中に
いるぼくたちが生きてつながっている。
 

月と太陽が出会い、重なり合う
ほんの一瞬の輝きを
一生かけて、追うかのような。
 

 

太陽と月が偶然ならば
感じることが愛なのかもしれない。
 

 
自分のなかにある月を感じることが
できたら幸せ。
天使は月から遊びにくる。
 
 
 
 
 
似ている。