警備会社が、事務所にちょっとした間違い発報で来てくれたとき
微弱な揺れがあり、とたんに怖いと、やけに真剣に
びびっているので聞くと、
九州から応援に来たのだといいます。
むこう、地震あまりなかですからねと。
大丈夫ですよ、と屈強な若い男性を
慰めて、なんだかな。
ところで、これは震災関連で買ったのですが
ほんとは、山道具です。
むかし使っていました。
タケイ、エバニュー、マナスル、とか国産の灯油バーナーにも
小さな違いがあるのですが、その重箱の隅をつつくのに飽きた
人たちが、やがてより上級者っぽく使えるガソリンのホエブスに
移行していったりしたっけ。
ぼくたちは、よくわからないままプリムスとか、ホエブスとか、ラジウスと呼んでひとくくりにしていましたけど
メイドインスエーデンと書いてあったり、スイスと書いてあると本物だっというわけで
憧れの道具でした。
国産のは、あっちのが高くてかえない人たち向けに
いわば模倣品。
もちろん今回買ったのも、もとをただせば模倣品。
だけど、手作りの真鍮製で、今となってはオリジナルを超えようという努力の見える、きちんと作られたいい時代の残像。
懐かしい感覚、
あの震災のとき、比較的楽に手に入ったのが
灯油だったので(持ち運びできる)今回いざというとき、というか、
なにかのときに使おうと、灯油のバーナー(コンロ)を買ったわけです。
ただこれ使い方が、特殊で、構造や理屈をわかっていないと使えないので
一般的ではないのでおいそれとすすめられはしないのですが、
慣れると、音(高圧でガス化して炎を噴射するので)
と、匂いで(ジェット燃料は灯油とほとんど成分一緒)
静寂と暗闇の中、孤独でいながら
文明のジェット機のそれを思わせて、なごみます。
(ほんと)
今回買った、マナスル121
お弁当箱に入っているのがマナスルの好きなとこです。
震災の直後にネットですく゛注文しましたが
4か月待ちでした。
いまでも、手に入りにくいんじゃないかな。
朽ちない道具として、もっていたいと思う。