加美町、田んぼの中の文化
バッハホールに行ってきました。
30年前は、東京にまでその声が聞こえてきましたが
(ハコものとしてあまりよくない揶揄で)
その後いい成長と歴史をはぐくんできたようです。
なにより日常のなかにこういう文化があるというのはいい。
聴きに行ったのは、震災で延期していた、パッハ「ミサ曲ロ短調」
曲自体、知らないで行ったのが
残念と思われるほど、いい演奏、いい体験でした。
なにしろ、小ぶりのステージに
ソプラノ、アルト、テノール、バスの歌手
100人くらいの合唱隊、チェンバロ、パイプオルガン
弦楽器、管楽器、打楽器、豪華なフルメンバーです
曲自体も一曲で2時間、バロックより古楽みたいな感じで
聴きごたえもあり、おそらく二度と生で聞くことはないでしょう。
自分の目の前にそれだけのひとがいて演奏しているというパーソナルな感じの贅沢。
ふつふつと、ヨハネ、マタイの両受難曲も、死ぬまでに一度聴きに行ってみたくなりました。 (抜粋版ではなく)
それにしても、聴きながら、中音が前に出ないな
プレーヤーに固いインシュレーターいれてみないとと
とか、思ったり
歌手の口が見える、ちゃんと定位していい感じとか、
あー細かな声の合唱がちゃんと、分離している
とか、目をつぶって聞いていたら「装置」のの音と勘違いして
生だもの、当たり前なのに、
ずいぶんオーケストラを聞いていなかったな。
それにしても最近の圧縮音源やステレオの音の悪さ
(先日買ったものも含め)だんだん中国製のものが
質の悪い」、おもちゃじゃなくそっちのほうに
世の中の価値観や「耳」がちかずいていくようで、怖いです。