確か、川原の湯っこという名前だったような気がします。
鬼首をこえて、前も後ろも続く車はなく
山道をゆったり走っていたら
矢印のついたそんな小さな看板が
目に飛び込んできて、おっと
いう感じでひらめき、ユーターン。
軽はそんなときに気楽です。
どこになにがあるのか、探検気分で
川にそって続く道を奥に進むと、
行き止まりの道に、さらに案内の矢印。
車を降りて、歩いていくと
川のなかに矢印が。
えっ。
無理と、一度はあきらめたもの
飛び石をわたった先に、かすかに湯煙が。
ということで、飛び石伝いにぬれないよう
川のふちを歩いて行きました。
川の水に手を入れながら。
冷たい、冷たい、つめたい、ぬるい、冷たい、あちっ
という感じ。
とても極端でちょうどいい湯船を作るには
夏でないとむりっぽかったので
川の流れを石で囲んで、ちょうどいい
お湯のブレンドをつくって、足だけ温まりました。
川のした砂の中から沸いてくる熱いお湯に
ちょっとした、寄り道。
時間に縛られず下調べをしていない旅ならでは。