通称カプリというその店。
訪れたのは4年前に続き、二度目。
カレーも二度目。
マスターに代わり奥さんがつくる。
マスター時代はギーだったようですが
今はサラダ油を使うみたい。
少し控えめになったかな。
ここの昔のことをいろいろ伝え聞いています。
たとえぱレイションさん。
ここのマスターがとても理解をしてくれて
好きな道をいこう、それで自分も店をすることにしたと。
なにもない住宅街の中の、ジャズをきかせる店。
マスターは好きなものに凝り性で、
そのせいかカレーやさんじゃないのにみんな、カレーを食べにくると言っていたと聞く。
突然のお葬式の時に、マスターが作った最後のカレーを食べたのが
レイションさん。それともうひとり、ぷらんたさんも同じように通い、
そのカレーをもう一度復活させたくて、カフェを開いたと。
(残念ながらぷらんたさんは閉店)
レシピがなかったのでスパイスの購入歴から
だいたいの配合を探ったとのこと。
カプリは、店としては継続しているのだけれど
なんというか魂が、ある意味もうそこにはないから、
グッドマンのスピーカーから出てくる音も
カレーもまた。 ただ
いまも形としてあるということに意味がある。
それはとても悲しみのこもった。
マスターが亡くなってもう10年近くなるのでしょうか。
エレボイのユニットが捨ててあったのを拾ってきたと
誰かが言っていた。