まず、出発は下の賽の河原から。
そこから上に上って、最後には上の大黒天に
降りてくるので、登山道出口のところに
とりあえず車に積んできた自転車をデポ。
カモシカ温泉までは。
何度もとおっている道、
先がある分いつもより軽く通過して、
巻きながら岩稜の尾根に取り付く。
ルートファンティングをしながら登る山は久しぶりで
わくわくしていた。
まずは、遠目にとりつきに目をやる。
左へトラバースして、巻いて尾根に上がる道のよう。
足元が悪いザレ場を登っていく。
急登を繰り返し失った高度を取り戻していく
いつしかガスが下から上がってくる。
花、蝶に慰められながら
岩肌をなぞっていく。
このピトンのような岩塔はスタンスが
切ってあるので簡単に登れる。
不意に風が吹く。
急になだらかになるが、息が上がる。
足元にコマクサの群落、
ロバの耳が見え始める。
ルートを探しながら歩く。
一面に、白い、赤い、茶色い荒涼とした岩肌が
谷を挟んで南面、手に取れるほどの近くに広がり
行く先に、ロバの耳。まるで
ジャンダルムみたいに立ちふさがって
登って行こうとする者を威容な姿を持って圧倒する。
お釜の北面。角度的にここからしか見ることができない場所の風景に来たという思いが立ち上る。
なんともダイナミックななお釜の周辺。
これは、有名な刈田岳の尾根を見上げたところ。
で、ロバの耳(双耳峰かな)の鞍部から
熊野岳方面を遠望。
馬の背のような赤茶けたところだけれど
ここまでくると割と楽なお散歩気分。
遠くを見たり、周りを見たり。
いったいなんでこんなところに
満々と水を蓄えているのかと、
その山腹の入り組んだ形状に
解けない知の輪を見る。
ここから御釜にをたどるルートを探すというのも、今回の目的のうち。
あたりが結構複雑な形をしているので
少し、あたりをつけとかないと、迷ってるんじゃなく
そこにいるんだという指針がなく、ほんとに迷ってしまいそうなので少し慎重に予習。
観光客だってふらっといけそうなところではありますが。
いろいろ山の位置関係と、時間の感覚、地図との対比、体力、技術も復習しつつ。
かんを働かせていけたら。写真は熊野岳との分岐。
ここからの尾根は、なんというか、いろんな意味で
別世界。
ここからは、もう一気に下り
帰りはとっとと。
デポした自転車に乗り換えて、トライアスロンよろしく
駐車場まで、スカイラインを駆け下りました。