米沢の、正確には置賜郡川西町玉庭にしばらく前
住んでいました。
そこで初めて出会ったのが、冷やしラーメンなる
食べ物。
これには仰天でした
暑い夏に農作業して、汗をかいたあとに
この冷たいラーメン(この店では冷やしどんぶり)
を食べると、もうすと汗が引いて塩分補給で
スープもごくごく全部飲んで、おいしいこと。
どうして宮城にはないのだろう、あっても味が
好きで作ったという風ではないんです、
そのたびがっかりしながら、ああもう一度
あれを食べたい、とずっと思っていました。
念願かなって、ご近所さんだったあの店へ。
玉庭の藤屋さん。
10年ぶりくらいでしたが、麺がすこし変わったかな…。
それ以外はほとんどそのまま。
ほんとおいしかったです。
10年前と店の風情もかわらず
(パッと見看板も暖簾もなく、ラーメン屋さんとはわからない)
こういう風に、なにも変わらないというのは
今の時代なかなか特にぼくみたいに帰る場所が
ない者にとっては貴重な存在。
残念だったのは、ぼくのことわからなかったみたいで…。
10年というのは、それだけ長いってことなのかな。