うさぎとピクニック

うさぎと、自転車、田舎での日々

勝手なつぶやき

住む場所購入

1r1048499 不動産というより、求めていたのは住まう環境かな。

建物、設備、場所、環境、広さ、予算、
頭の中で「盛って」は「手放し」あれこれ悩みながらも
やがて、見えて来たのは、街ではないどこか。

住むだけなら街の中が便利だし、いまさらならば
安いマンションでいいはず。
けれど。別のとこに価値を置けば、
人の中の制約ある自由ではなく
自分のしたい自由という点に置くと途端に田舎のアドバンテージが
やはりとてもあがってきて。
選択というよりぼくの場合、
それしかないと最初から町に住むことは
放棄していたようなもの。
やがて、探すうちに、予算と条件から
別荘地の定住も選択肢に入ってきた。

仙台中心まで片道60分の距離に別荘も実際見に行った。
交渉もして住むシミュレーションもして、
決めようかなとも思ったけれど、ぎりぎり踏ん張ってさらに考えてみた。
いざとなったときにも土地の資産価値はないし
交通費や維持費にお金かかるし
なによりあたりまえなことに不便だった。
別荘地は管理された土地ということで
下手すると、ゴーストタウンの可能性もあり
定住するには自分には出来ない勇気と覚悟が必要と
思い至り、これも「手放し」。
敷地に自然の小川や池があったり借景の裏は県有地の山で、
よかったのだけれど…。

以前、東京をはなれ山形のさらに豪雪地帯指定の
田舎過ぎる山の中に土地を求め越してきたものの
雪に埋もれ暮らせなかった過去の思いが今もぬぐいきれず
失敗のことではなく、失敗しなかった次の夢を見たくて
いるような気がする。
さんざん考えて決めたのは、仙台市郊外の山に近いある程度の年数がたった家。

ここのいいところは、なにより環境だった。
山の入口も含めてわりに広い空間、窓を開ければ山。

ここならば、自分で生活を作っていくことができる。
音楽をコンサートホールの大きさや
人の歌声の大きさで聴いたり
すべてのことにリアリティを感じながら
自然の作り出した時間の造形に心よせて、
変化を気に留め、生きている時間の中で
薪割したり、畑を耕したり、花を見たり
柔和に草食生物と時間を重ね、熊を恐れ、
何かを育て、暮らす毎日を作りながら過せる。

ペンキ塗り、ベランダ作り、石拾い、庭の整地
買うもの作るもの、することの多さ、
腰の痛みにビビりつつも。

写真は隣の耕作放棄地。いつか畑に貸してくれないかな。