うさぎとピクニック

うさぎと、自転車、田舎での日々

勝手なつぶやき

上の池、下の池

最近、ようやく空気が緩んできて
すこし、外なんぞをどんなもんか、
夜に月や、星や池を見に行ったりします。

昨日の満月の夜には、すっかりもういなくなった
と思った、サンショウウオ
四匹も五匹も絡み合って、あたらしい卵のわきで
にらみあいだか、喧嘩だか精子のかけあいだか、をしてしました。

あかりをはずして、下のほうの流れのたまる池へ行ってみると
そこには一匹のサンショウウオがぽつんといました。
一匹だけ、どうしたのかな、ここは違うぞと、ごく浅い砂ごとすくい
上の方のみんながいる池に放してやりました。

そして二時間後、うえの池に見に行くと、まだ絡み合って
それでも少し離れたようでした。
満月の明かりが、あたりをこうこうと照らしていました。
下のほうへいくと、さっきはいなかったのにまた一匹のサンショウウオ
そこにいました。
また救い上げうえに移動しました。

それは昨日。今日はあめが降って、
月もぼんやり。同じ゛満月のようでも
きのうとは違う、くらい夜。
上の池のサンショウウオは、やはり夜に姿を見せてくれたけれど
それぞればらばら、ある程度の距離をたもって
みんなのそっと、しています。
疲れたのかな。

下の池をみると、はたしてまた一匹いました、いままでどこにいたのか毎回
一匹ずつです、なんでかな、。
そしてまた掌に載せ上の池に移動して。
でもなにか変な気が。
そして数時間後また、みるとまた。

これはいったい。

もう移動しませんでした。
きっともしかするとそこが好きな、一匹の同じサンショウウオ
上の池と下の池20メーターくらいあるのですが、歩いているのかも。
そこがいいと、みんなから離れた一匹のサンショウウオ
その下の池には卵はない、それでもそこがいいみたい。

上の池に生まれたたくさんの卵の中は、そろそろ魚の形になり動き始めました

ぼくは毎日コケを手作りあく取りですくい
石を積み、水を流しています。
サンショウウオの住みやすい環境は自分の住みやすい環境。


上の池は枯葉だらけ、下の池は泥だらけ
そして、ぼくは水の流れのそばにいて
水の音を聞いていると落ち着きます。
変化のない動きというのは、おもしろいもの。