夜の1時。休む前、いまも見に行ってきました。
たぶん、二時間に一回くらい、見に行っています
裏の池。
サンショウウオの住む池。
なんでだろう
たぶん、みんな仲良く、平和でいてくれる
そんな場所に触れていたいのかも。
なんとなくこたつに集まるみたいに。
君たちが生まれる前から、お父さんお母さんを知っていて
卵のときも、生まれてからも、卵胞から出てからもずっと見ている。
やがて、秋に君たちは、小さな足で地上にあがる。
いまは、肺呼吸の練習を始めているね。
ぼくは君たちの、行く先を見届けたいんだ。
おたまじゃくしと違って、ぽよーんと漂う、君たちが好き。
そういえば、ぼくはずっと昔、高い山の上で
とうして、今の時期、尾の長いおたまじゃくしがいるんだろうと
疑問に思っていたころがあったよ。
ずっと昔に出会っていたんだよね。
そう、井伏鱒二の本の中でもね。
ここは、夏に干からびてしまうはずの池、
だから、君たちを大事に見守る。
小さな池に100匹以上いるよね。
今日の天気予報は大雨。ほらもう降りだした。
流されないよう、下に予備の池をつくっといたよ。
つよい流れに流されても
大丈夫なように。