うさぎとピクニック

うさぎと、自転車、田舎での日々

勝手なつぶやき

山海里

枕もとの水鉢でいつまでも騒いでいる、いもり
そのがむしゃらな生命力をみてると 
魔術の素材として鍋に入れたり、精力剤として珍重されるのも
わかる気がするなあ、実際はそんなことないにしても。

で、今日のランチは、そういうのを干したのが店内に
たくさんぶら下がっていそうな店に入りまして。


1r1051852 ■七ツ森にある店、雑然とした入口に
「食堂です」と書いた板を抱えている、なんとも
年季の入ったのぬいぐるみ。

食堂って書いてあるから大丈夫、安心
って思っていいのか、いやちょっと待てよと、迷いつつ
ええい、ままよ。


食べられますか?と尋ねながら、だれも客がいない店内に足を踏み入れ

なにがあるのかな、とメニューを探しあてて、ほっとして眺めるとそこには

おにぎり150円
魚定食600円
ラーメン400円
冷たいラーメン500円
肉うどん400円
カレー500円
半カレー中華600円
納豆飯400円
「きのこ汁きょうで終わり」

…とっても迷うメニュー。

とりあえず、きのこ汁とカレーを頼んで
トイレに行こうと厨房のわきへ入ったら、
ねこが、目の前を走って行った。
まっいっか。
ちいさいちいさい。

で、いまもこれを書きながら、
どっから切り込めば いいのかとっても困るんですけど、
とにかく今まで入ったなかで、
ベスト5に入りそうな店です。

1r1051841_2 ■店内から、入口付近。
「新しいストーブ募金箱」というのが置いてありまして
ちよっと吹きそうになりました。

 

きのこ汁とカレーしか頼んでないのになんか小鉢が
みっつもついてきた。
なすの味噌味のなにかと、
切干大根と、長ネギのぬたみたいの。

1r1051851 ■カレーはビーフ味。
当然安いルーなんだろうなと思いつつ口に運んで、あれ?

ルーっぽくないなあ、ちゃんとビーフだなあ

でも、なんか酸味あるんだけど…大丈夫かなあ、

煮詰まった感じだし、苦みは鍋の焦げかなあ。

でもうーん。なんか偏見捨ててとらえれば、日曜しかやっていない近くの
ログキャビンのあそこの1000円ビーフカレーと似ているような…
少しの焦げの風味といい、いやまさかね。
後になっても胸焼けとかしないので、もしかすると
ちゃんと作っているのか?この値段だし、そういうレトルトでもあるのか、いやまさかね。
と、ちょっと不思議な感じ。

ちなみにぼくは変なあぶらもん、食べると
とたんに体調が良くなくなるのですけど
ここのは、悪くならないので
どうもそれも妙なんですけど、いやそういう言い方も申し訳ないんですけど
不思議なことにおいしかったんで、よしとして

そんなこんな自分の中でせめぎ合っているとき、ふと目についたのがはちみつ。
日本ミツバチのはちみつだといいます。

1sdim1802 ■へえ、と小さい瓶のを手に取り
蜂飼ってるの?と聞くと
「その辺やあの辺に勝手にいるんだ
それを取って、絞っているんだ」と

建物の上を指さしながら、しゃきしゃきおばあさん。

へえー、と指さしたなにもいない天井を見上げるぼく。

ちなみにこの店は販売元になっていました。

 

 

1r1051844_2 ■店内小上がり
水、お茶、ビールセルフサービス
と書いてあり、なんだ?とよく見ても
やっぱりビールの文字。
かなり吹きました。

なんだかいよいよ変な店だなあ

 

 

きょろきょろしながら、食べおわりさて出ようかと腰をあげたら、
だれかが入ってきました。

しゃきしゃきおばあちゃんが、おかえり。

ただいま と 若い女性。

なんか寅さんみたいな世界だなあ。
けなしていたのに、きゅうに あれこれほめことば いう寅さんのパターンだ。

で、ぼくはあげかけた腰を下ろす。

「クルマゆっくりはしってっから前の車おいぬいたら
急にスピード出してきて、あおられた。
抜いて言ったと思ったら、今度はすっごいゆっくり…」
腹立つよねーいるんだそういうの、とおばあちゃん。

ひとしきり、みやげ話も終わったようなので、

さて、とほんとに出ようと会計お願いしたら、
「はちみつも併せて全部で 千円でいいよ。
きのこ汁はそれで終わりだからサービスね」

安すぎないですか…。

1r1051847_2 ■ちょっと意味がつかめなかったのですが、
つまり、夜、店に入って、話に加わりそのまま帰る客が
いるということなんでしょうね。

食べても食べなくても会話に加わった場合、おつまみ料金を
頂戴します、との張り紙。
そりゃもっともだ。

他にも自分の家だと思って、キレイに元に戻してくださいとかの
張り紙もあり、なんか、ちょっと同情。