とくに、理由はなく、
なんとなく、決めた旅館。
九兵衛旅館、鶴岡の湯田川温泉というところ。
たまに、魚も食べたいなと
鶴岡だし、無理して帰るより泊まりたかったんです。
場所がわからなくてちょっと迷いました。
お酒屋さんで、ワイン買うとき、
コルクでない月山ワインありますか？
と聞くと、意図がわかったみたいで
どこお泊りですか？
ああ、くへいさんなら、持ち込み構わないから、
コルク抜き貸してくれますよと。
なんだかずいぶんアットホームな、温泉街。
藤沢周平が、ここのおかみの先生で
泊まりにきたそうで、藤沢周平ゆかりの本や
資料たくさんありました。
二階の部屋なのに、傾斜地なのか、
窓の外に庭があって、
きれいだし、意外さにびっくり。
一階の下にいくと、温泉。
そこに金魚ちゃんがひらひらと
花魁のごとく、揺れているのでした。
全部で13室でそのうち3部屋はお風呂付で
さらにここには、三つ風呂があるので
お風呂にいつ行っても、貸切状態でした。
夕ごはんは個室。
前菜から、デザートまでの
懐石風。
どれも、組み合わせの妙に
驚きつつも
おいしく、楽しみながら
かにとカニみその寿司。
はたはたの味噌でんがく
二匹とは思わなんだ。
たまごがこんなに
とろっとしているとはしらなんだ。
夕ごはんのあと、別館の旅館のお風呂も
自由に入れるというので散歩移動。
この靴がかわいかったので
履いたけど、かかとまで入らず
踏んで歩きながらも、なんかうれしかった。
朝のひかりを浴びるロビーわきの庭の鯉。
朝食はしっかりおひつでごはん。
朝から烏賊刺しというのは初めて。
デザートもおいしかった。
細かいとこまで、お客の立場で考えているようで
とても落ち着く旅館でした。
温泉も最初なんだかも特徴なくてなんだ？と思ったけれど
あとでじんわりあったかいし、滑らかで刺激がなく
いいお湯で何回も入ってしまいました。
かけ流しで、ちょうどいいぬるさ加減。
金曜に泊まると安いし一日得した気分なので
それも最近のお気に入りです。
