うさぎとピクニック

うさぎと、自転車、田舎での日々

勝手なつぶやき

一流経営

その業界で いちばん ちいさいけど
異端なものに特化したしごとのぼくが
大きな意味で同じ業の 東北で
いちばんの会社に 百貨店の紹介で会いに行きました。

たまたま似てるもの扱ってるだけであまり
関係ないのですが 東京の会社のおつきあいで。

 

それにしても思うのはすごい人は、えらそうにしないですね。
以下もったいないので覚書。

毎日朝四時に市場に自分で行く。出張も日帰り。でないと相場感覚が狂う、
仕入れもだが、全店の責任者集めての朝礼と試食が生命線。
そこでなんでこれを扱うか、いくらでやるかということを直接指示
でないと意味が伝わらない。

市場が三年ほど前から、返品を受けるようになって
自分のとこの営業努力が足りないのに、売れないからと
簡単に返品をされて市場がゴミ捨て場になっている。

それはまずい状態。


うちは在庫をしないようにしている。
なんだかいやなので。
そのかわり全部しいれて、あちこちの店に振りわける。
見た目がおおきいきれいなこれはあの高級店に、これは完熟だから
ケーキやジュースの店にと。
十なん店舗あるけれどみんな違う形態で、同じ店はないんです。
そういうふうにしているんです。
そうすると全部をうちで販売できる。
農家からも全量仕入れるからと、約束して買う。
でもここがわるい、肥料などこうすればよくなると、
顔を見るという。そうすると農家も努力する。
なあなあはよくない。こういうのはどうだと、出してくるが
むこうもわかっている、文句を言うと、そのまま引き下がる。
いわないとああそれくらいならいいのかと、じゃあ次はもっとよくないものをと
どんどん農家がずるく甘えてしまう。
みんないつも同じは公平ではないんです
わたしの店はお客にいいものを提供し
そのファンを増やすのが仕事


あちこちの農家を回ってきたけど最初は門前払い
少しずつ、取扱いさせてもらい、そしていまは全量うちにというところが多い。
あちこちのおいしい作物を探して歩いている。
ラフランスの工藤さんのは別格、あのひとは名人で
お客が毎年楽しみにしてあっという間に数百ケース熟れきれる。
ほかのラフランスは足元にも及ばない。
撮影に切ってもらったら、事務の子がしたたる汁に欲望を抑えきれず
残った芯にかぶりついて全部食べてしまったと笑っていたとか。


うちは社員結構いるが、ここ三年新卒で入った社員がひとりもやめていない。
面接でこの人は向いている向いていないと、ぱっとわかるのもあるが
ファミリーみたいな感覚で接しているからだと思う。

本をいっさつ出せるくらいの内容。
そしてここの応接室で出されたスイーツがまたびっくりで。
見た目アイスクリームのパフェで冬なのに冷たいのかと思ったら
グラスに触ると熱いの…。上はアイスと生クリーム、それと
シフオンが切って載っていて
下の方には熱い焼きリンゴが刻んでは詰まっていて、
びっくりで、とってもおいしかった。

店では食べられるのかわからないけど、
ちょっとした高野フルーツパーラー仙台版な店かも
(もしかしたら有名なのかもしれない)

 

 

その少しまえ、別の場所で大口仕入れの直売所を展開している
別の社長とアポなし面会もしていました。

このニンジンなども10キロ150円で売っている、箱に50円かかるし
送料もあるのにいったい農家のどこにもうけがあるのか。

それでもあまり野菜は売れない。
こんどせり連れて行ってあげようか
安くてびっくりしますよ。


山菜にはいままでずいぶんこんなに儲けていいのかというくらい
儲けさせてもらったけど
もう、東京では売れなくなったから。
鮮度おちるのが早いし、素人は手を出さない方がいい
と、特に聞いていないけどアドバイス


経営者との感覚があう合わないというのも、
強烈に感じたりした。