地方(仙台も地方ですが)に行くと
道の駅、物産館のみならず小さい地元スーパーに寄るのが
好きです。
そのなかの一つ、なんていう店?と思ったら
まさかの伏字、タモリと読むんでした。
タモリで買ってきたとか地元の人は普通に言うんでしょうか。
そういう店に入ってもうろうろするだけで、
あまり買わないのですが、
なかにはぎょっとするものがあります。
大人のパラダイスがスーパーです。
花巻ではきびカレーをはやらせようとしているらしく
カレーライスだけにとどまらずカレーパンや
なんとカレー納豆…。
びっくりしたけれど、たれがカレー味なだけだというので
ひと安心。
でも、これはやられちゃったかもしれない、
銀の鳩の「元祖たくあんぱん」(ほかにみたことない)
てっきりたくあんが入っているパンだと思ったら
しっとりこしあんのあんパンのなかに、たくあんの刻み。
ふんわりのなかにごりっ。まずい、もういらない。
あと、
普通に、ちゅるっんとひらぺったラーメンというコピーのと
自然素材にこだわったスープという元祖宮古ラーメン。
左側「最後にのこったスープにご飯を入れるとなんとも
うんまい」、という文言に個人の責任と感想を感じてどきゅん。
270円くらいで高い、高級カップ麺でもそれに近い金額のものはあるけれど
そこには個人の責任や感想はないので、味はともかく価値がある。
これは花巻市内のどういうコンセプトなのか
わからないのですが、コーヒーを飲みに入ったところで
宮沢賢治の紹介があり
こうやって、当時高級品だった長靴やしゃれた作業着に身を包み
これも高級で使う人がいなかったリヤカーに
輸入した種で育てた、花や珍しいや野菜を摘んで
行商に歩くさまを表現したのだそう。
ただ、あまり話をしなかったので、売れ残ることが
おおかったとか。
農家はもっと考えなくては、農家はもっと楽しくやらなくてはという
地位、精神向上を賢治は夢見ていたのだと
井上ひさしの文章に書いてありました。
心象をおもんばかり、写真を。
そういえばリヤカーに野菜というスタイルは
昔ぼくが仕事していたやおや組織のスタート時のスタイルと同じでした。
あとで調べると、花巻市内マルカンデパート近くに賢治の生家跡があり
たままたその辺をうろうろしていたみたいで
同じあたりの景色を見、歩いていたと思うとまた違う思いがわきます。
横にある建物が
賢治の妹さんの洋品店のようでしたのでお店の方も
なんらかの関係があるかたでしょうか。今度行ったとき聞いてみよう。
高速道路、行きにトラックの後ろを乗り継いで
リッター20キロ以上を目指したのですが
帰りにはやけに一台のトラックがうしろに追いついたのに
追い越さず、ついてるなあ
追い越してくれないかなあと思って、追い越してくれたあと
気が付けば、なんと行きにぼくの前をしばらく走って、
追い越したトラックの一台で、そのあとは互いに意識して
追い越したり、追い越させたり仙台までランデブー、
あうんの呼吸がなんだか妙な感じ。
それにしても岩手は面白い。
東京からみたら栃木より先の福島宮城岩手なんてのは
どれも一緒の奥地だったけれど岩手奥深いです。
いまやその独自性に尊敬すらしています。