さびれた通に、ぽつんと一軒ある店です。
道路に張り付くみたいに立つ店。
以前よくこの前を通っていたこともあり
一度、行ってみたかったのです。
雪の日だったせいかほかに客は無し。
じっくりと個室で親方さんの料理を頂きました。
料理自体が主役で、それもいままで食べたことがあるかどうかの微かな
クオリティの記憶を呼び起こし、覚まし
自分の味覚を掘り下げながらの堪能になりました。
なぜという問えば、詳しく説明を入れてくれるだろう世界の想像
5000円のコース料理の順に写真をあげます。
最初に、まさかのいきなりの茶碗蒸し
生湯葉にほんのりとだし。ぎんなんおいしかった。
さわらの塩レア焼、ひらめ。生海苔
刺身がまさかの縦積み四段重ね。
ひらめおいしかった。
お椀。
たっぷりのタイがすっごい、いい味がでてて
至福の一杯。おかわりしたいくらいでした。
オレンジ色のは京人参。
追加で頼んだ
からすみサラダ。野菜が意外においしい。
(あまり店でサラダは食べないほうなので)
ブリの照り焼き、エビ芋のオランダ揚げ、赤ナマコ酢と、とろろ。
エビ芋美味しかった、サトイモみたいなものだと思うけれど、揚げ方が。
ナマコ、生なのにこりこりがなくて、柔らかくてびっくり。酢につけたせい?
牡蠣雑炊とぬかづけ野菜
雑炊がこんなにおいしいとは。
キャベツとにんじんのぬかづけが、こんなにしみるとは。
和風ではなく日本料理なんでしょうね。
創作料理だったら、もっとできるのに、そこまでしないで
押さえているのがわかります。
あっさりとした味付けででも、深い。
たぶん上新粉とあんこと混ぜて固めたものの上に干し柿が載っています。
黒豆もお見事。
親方さんも、最後に出てきてくださりご挨拶、
おいしかった。意外にまだ若いかたで、なるほどそういえば
料理が疲れていない、ぴんと角がたって主張をしていた。
いつも疲れていて、動く前にあきらめてる自分自身のこのごろに
気がつかせていただきました。ありがとうございました。
アラカルトもあるので、軽く一品ふた品だけでも、機会見て
行けたらいいな…。