石をめくると サンショウウオが寝ていたりする。
そこに住んでいるのだろうか。
玄関を開けようとすると、小さなアマガエルちゃんが
へばりついて、いま起きてきたばかりという顔をする。
春。
庭にこぼれるように咲いていた白いスズランと、
紫色のムスカリを水に差してみた。
ピントがなかなか合わない夜の灯り。
チューリップがまた、芽をだした。
サルが来なくて、初めて花を見たと
喜んだのはあれは去年だったはず、それがつい昨日のような気がして
しばらくぼんやりといまから、つぼみを伸ばして
咲こうとしているチューリップの憂いを思った。
山形でおととし買った、ケイオウサクラが咲こうとしている
冬の終わりは桜で区切り。
それは北国ならばなおのこと。
雪の心配がないというありがたさ。