うさぎとピクニック

うさぎと、おもに自分の日々

勝手なつぶやき

温泉旅館ゆもと

 玄関前、ただかけ流しの図

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ライドは日曜早朝にスタートなので、
土曜から男鹿温泉に泊まりました。
予約の段階で、どこにしようかずいぶん悩みました。

目的は旅行や温泉ではなくライドなので
安く泊まれればそれでいいや。
と思っていたのですが、
大手のホテルの循環温泉や、天ぷらやさしみ、
陶板焼というありきたりのものを想像するに
どうせならと、考えての結論は、
古い昔からのお湯宿でした。
温泉旅館ゆもと。
ホテル街の一角から離れた小さな旅館。

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昔からある温泉宿ということは循環ろ過の設備がない
かけながしのお湯

ついてみると、それなりの小ささ広さ、それなりの古さ。
けれど木枠の窓の外の木々の風景が素敵で、
街の中にはない昔ながらの静かな日本庭園のような山。

料理は、もてなしのこころ としか言いようのない
地元で食べている普通のなかのちよっとだけ豪華なものを
出していただいたという感じ。

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さてここで問題です、
この中で一番高い料理はどれでしょうか。

食事にはインスタント感はなくてすべてだしをちゃんとひいている感じ。
お客に、均一な味覚のインスタントを出す観光ホテルとは違う庶民感覚。
てんぶらや、肉はないありがたさ。

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豪華な素材ではないが 地元の味
そしてそういうのが豪華というふうに思えます。

これはなに?聞くと教えてくれるが面白いのは
土地の名前でいうだけ。
知らないから聞くので
聞きたいことは素材の名前や、その料理の背景なんですが…。

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これなんですか。
くろも。

これは?
タイ鍋。

いやそうでなくて…。
聞きたいことは。


たぶん聞き方がよくないのだと思い返し
くろも、どこかで買えますか
むちゃくちゃおいしいんですけど。

ようやく
わたしらこれの色がまだらなものを食べているんですが、それは安くてこのよう
ぜんたいが 黒いものが高級品、値段が全然違うんです。
それもあまり手に入らない、北浦でしか取れなくてそれを地元でしか消費していないので
どこかで買えるというみものでは。
夏のある時期の何分かしか採っちゃいけないと決まりがあるからあまり取れない。

つられて、こっちが
くろも、とつぶやくと、
正しくは、もずくの仲間なんです、くろもずく。
へえー。
…最初から言ってよ。

で、最初の答え、
この中の料理の中で「くろも」がいちばん高いものだとか。
そう見えないよー。地味だよー
しかもたっぷりあるじゃないですかー
気持ちありがたくて泣いちゃいます。

これはなんですか?
潮汁の中の魚のかけらをさしていうとふぐだと
ぶっとびます。
えー。
聞かなくても教えてよー。

じゃあこれは?
天然のわらさと、ヒラメと、タイ。

この味噌鍋の中の魚は?
タイです。

これはなに?
はたはた寿司です。
?寿司ではないけど、寿司?
はい寿司です。
これがこのはたはたが酢でぎゅっとしまってこりこりでまあおいしいの
麹もつかっているみたいちょっとチーズのような醗酵臭もして。

 

もうどれもがおいしくておいしくて、ビールをのみなかから
ご飯をおかわりおかわり。
わっぱの中のごはんが無くなったのでお茶碗出してお代わりをとお願いすると

おひつごと持っていき、
しかも大目に入れておいたので残してくださいと

ご飯をけっきょく五膳か六膳か食べてしまいました。
信じられない、食べ過ぎて苦しくなった。
くるしくしあわせ
もう、食べられないほど食べた
ひさしぶりですこんな感覚。


そのあとも、温泉かけ流しを、静かにひとりで
四回も入ってしまった。いいお湯。
しょっぱいお湯です、何回でも入りたくなります。
それで八千円ちょい。
しかもビールも大びん一本は夕食時サービスでした。。

宮城とはちがいあざとさがないということに
こころが洗われたというか、
宮城だと素人にわかりやすく、
安易に言葉一つでごまかしたものを売り込みますが
そういうことがなく、食べて、わかるごまかしのなさ。
そしてそれはあまりに地元では当たり前すぎて、
ことばに出していうほどのものではないただ
当たり前に作って、ただ喜んでもらいたいという
ああ、ありがたいな
ここに残っていましたか、という温かさ。