うさぎとピクニック

うさぎと、自転車、田舎での日々

勝手なつぶやき

ツールド三陸2016

ツール・ド・三陸 サイクリングチャレンジ 2016 in りくぜんたかた・おおふなと

岩手の陸前高田、あの奇跡の一本松の地で
五回目のツールド三陸サイクリングチャレンジが行われたので
前泊から参加してきました。

地方に泊まるなら民宿に泊まりたいものです。

ここは、津波で壁ごと持っていかれ、
柱だけ残ったので、また新築並みの費用をかけて再建したとか。
たまたま、津波の4年前に新築で建てたので
丈夫だったようだけれど、まわりは屋根以上の津波で丸ごと全部持っていかれて
周辺ではうちの柱と基礎だけが残っていたという話です。

正直、被災地は、頭を高くして寝られない申し訳なさが
ありますが、ここではほんとによくしていただきました。
自転車乗りがもう一人いたくらいで
しずかな、自宅に停めていただいたようなこじんまりさ。

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食事は、豪華に盛りだくさん。
ホヤとか、カキとかの
生物は、自転車で明日に差し支えるといけないから
と控えてくれたそうな。
いやいやそんなに気を遣わなくても…。
昨日とれたというサンマでごはん二杯、おひつのお代わりもしました。
てんぷら頑張って食べました。

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雑談の中で、田中泯さんに似ている、本人だサインもらおうと思ったと
ずっと言われましたが、名前も年齢も全然違いますから…。
翌日早く出ると言ったら(5時半に出る)
ほんとは朝なしなのに、早起きしてコーヒー入れてくれて
菓子パンと、ぽかりスエットと、蜜柑をいただき
すでにエイドステーション。

一泊朝食つきで5,500円 民宿吉十郎屋

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あとで気が付いたのですが、菓子パン、予測してもしかすると
わざわざかっておいていただいたのかもしれません。
あたま下がります。
そして途中の自転車でコースとなった民宿の近くを追加するとき
黄色いエプロン姿で、道路に立ち、大きくて手を振って
くれていました。ありがとう。

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高台の集合場所に行くとそこは、駅ができていました。
駅が置いてあるという感じ。
なんと陸前高田駅がBRTとなって高台に引っ越してきていました。

気仙沼線・大船渡線BRT(バス高速輸送システム):JR東日本


BRTとは、線路を舗装して閉鎖しそこを専用バスが走る路線です。
踏切はありますが、バスの側にクルマが入らないよう、
バスのほうがが踏切になっています。

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スタート地点に行くと、ゲストがたくさん並んでいらっしゃってました。
車いすの世界チャンピオンの方
パラリンピックの自転車で日本代表だった方
片山右京さん
日向涼子さん
別府兄と弟さん

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ぼくは、剛脚もののけコースという
いちばん高いところに上る新設コースだったので
最初にスタート時間が来ます。
今回足が腫れていたので、ゆっくり走行のつもりだったので
後ろに自転車を置いたつもりが12台ずつ一緒にスタート
ということで、先頭グループに入ってしまい
最近の傾向のスタートになってしまいました。

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そこにきたのが悪魔さん。
今回はちゃんとゼッケンついていたので堂々と
乱入。ママチャリですごいです。
ツールド東北では一度見かけたのが追い越したときだけでしたので
聞いてみたら気仙沼までの220キロ、抽選に外れたので
勝手にエイドよらずに走ったそうな。
そんな無茶な
プログ悪魔おじさんのエンジョイ・サイクリンぐ~!

 

登り始めてしばらく行くとガスが上がってきてました。

いい感じ

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ぼちぼちと急がず登っていましたが、先頭スタートとなると、
やっぱりもしかして、後ろから追っかけてきて、
来るのがゲストライダー。
今回は別府さんでした。
一番きついと思うとこで、2倍速くらいで抜かれました。
抜かれ際、思ったより傾斜ありますね(きついとは言わなかった)、と声をかけられたので
つばを飲み込み、返答しようとしたら、すでに一車台分まえにいて…。
いい香りだけを残して、軽やかな速いぺダリングで
すいすいと。

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そしてしばらく、頑張っていましたが
上から下ってくる、ライダー一人。
別府さん…物足りないのか、ゲストとしての役割まっとうするためか
また上り返すみたいでした…。

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展望台は、海、そして、出発地点がはっきりと下に見えて
でも、地元の人がいうには、三陸には珍しく平地が多い土地で
いままで、平地だけでにぎわって暮らしていたのだけれど
それがあだとなって、すべて津波にさらわれ、
いまはまだ平地で商店も、住む人も一軒も戻ってきていないと。
素晴らしい眺望でしたが重たい話でした。

ここはとてもいい坂で、急だけれど上っていて心地いい坂。
ぜひヒルクライム大会として、別に作ってくれたら
ぜひ参加したいと思える坂。
右京さんも上がってきたということで、
第一陣~三陣(悪魔さん遅れて登場せず)と別府さん右京さん囲んで集合写真。

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そして、こんなに上ったのか(・・?と思うくらい
結構下って、下って、別コースのひととも合流し
おいこしながら(別のコースの人たちはぼくらより短いコースなのですが
全体スピードがこちらのほうが早いのでここからは前を追い越す一方)
岬の第一エイドに向かいます。

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エイドは全コース共通なのですつっごいにぎわい。
イクラックがないので、自転車みんな寝ています。
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巨大な壁を作っています。

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沿道のひとがお年寄りが特にありがとうと
手を振ってくれて(時になぜか国旗の場合も)
こちらこそ、走ることがなにかのちからになるのならありがとうです。
そんな思いでみんなで手を振りました。

二つ目のエイドのカキの釜めしと、焼きガキ むちゃウマ。

カキの貝柱まで食べました。

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向こう側は陸前高田のいま作っている大きな壁と一本松(方向

いろんなイベントの形があるものです、
ヒルクライムはレース。
ツールドなんとかは、個人で誘導に沿って走るものですが
今回のコースのは、先頭サポートライダーの後を
たまたま一緒になった12人の中で前後しながらも、
自分と同じように自然に先頭グループになった人たちで
最初から最後まで走ります。
いろんな場所から来ていて、地元の人もいてその中で
自然と話がはじまります。

 

埼玉から自衛隊のひとが自転車で参加しに来ていて、
上空から見ていたら一分で、松が消えた
そして、当時、自衛隊ヘリで
24時間ホバリングして、何回も来ていたと。

がれきで、海が埋まった。
屋根がそのまま浮いていた。
助けてくれと、そのうえで叫んでいる人が何人もいたが
どうすることもできなかったと、自転車で参加していた地元の
ひとりが語ってくれた。

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盛岡のネパールカレーやさんが来ていたので

チキンカレーを食べて、イベント終了。

グループライド楽しかった。

力の近い人(いやいや上の人だな)たちと一緒に走るのは。

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足は、サポーターしてもやっぱり腫れていました。

帰り道アイシングしまくって少し復活。

 

来週は雫石ライド100k。