お昼に町の中の食べ物屋さんはどこも混雑、
あきらめて郊外へ向かう道を車を走らせていると
ますます食べるとこがなくなり
自分のなかでは謎だった店しかなくなりました。
いよいよ入店
外にそば食べ放題1080円と書いてあって
まったく車が止まっておらず
そもそも、やってるように見えない
わりと大きな店がまえのそのお店は、
味乃吉とも、なまず家とも書いてあります。
くるまを止めるとテーブル席に座っていた
外を見ていた人が立ち上がるのが見えました。
中に入ると、その立ち上がった人が、
入口に入ったばかりのぼくに、
ラーメンにしますか、
牛タンたくさん入っておいしいですよ
ラーメン茹でますね、
って、席についてないのにいきなり言います。
いや、ご飯はないんですか?と席についてメニュー探しながら聞くと
ないです。(きっぱり)
そば食べ放題と、牛タン味噌ラーメンだけです。
…じゃあラーメン。
で、出てきたのがこのラーメン
洗面器かよと思った、笑うほど器がでかい。
出てきたと書いたけれど、
正確には、できたよと声をかけられ
カウンターに取りに行くセルフ式
いやセルフとはいま書いたけれど、
お年を召した店のひとの手伝いをしてるような気がしました。
75才だそうです。
25の時にこのお店を作って
はや50年、ラーメンの鉄人と呼ばれ、あちこちのデパートで
出店していたのだそうです。
大宮そごうでは一日98万という記録を作ったとか。
この店では今月からラーメンを始めたばかりで
そのときの味には達していない、これからもっとうまくなる
…そうです。
でも、横にきて、おいしいでしょ、おいしいでしょ。
牛タンたくさんでしょ、柔らかでしょ。
牛タン確かにたくさん入っていて、
チャーシューのように柔らかではあり
でも、おいしいといいながら食べるのはプレッシャーでした。
どうしてこんな柔らか?と聞くと、まあいろいろ
だそうで。
久しぶりにすごい店に入ってしまいました。
だれかほかにお客きてくれーと心の中で叫びながら
なんだか早く食べてしまいました。