うさぎとピクニック

うさぎと、自転車、田舎での日々

勝手なつぶやき

部品がひとつに

考え方が古いのかもしれませんが
ある程度恥ずかしくない走りができないうちは
海外ブランド自転車には乗ってはならない気がしていました。


自転車に乗り始めて一年半たち、錯覚にしても
少しは端っこ、そうあくまでも入り口に
立てているような気がしてきたので、
ばらばらに買いそろえた部品の
あれこれを、
ようやくひとつにすることを決めました。
回りくどくてなんですが、ようするに。

それは今までなかった初めての体験
驚きでした、フレーム、ホイール、ギア、ハンドル、
好きに買い集めたばらばら部品なのに
ちゃんと一台の自転車になったんです。
不思議な気分。

 

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もともとといえば、前の自転車に使おうとしてつかなかった
クランクひとつから始まったものです。
互換性の問題からつけられなかったクランクひとつもったいないので
型遅れのバーゲン品のフレーム、売れ残り部品など、
いろいろな訳ありたちを集めて、ひとつの自転車に。
妥協した部品や、理想を求めた高級品なども混じりあって
実に玉石混合。

たまたまそういう流れになったとはいえ、
完成車ではなく、フレーム選びから部品を合わせてバラで組むというのは
一生、このうちそうあるものではありません。
自分だけの思いをこめた自転車の証として
今後乗るのにやはり部品レベルで思いを込めたくて、
時間や労力、ストーリーがあるほど思い入れの深さ。


出来上がりまで、一年半かかった自転車は
フランスTIMEフレームなのに、仲たがいした元の会社、
フランスLOOKのビンディングというのも
なかなかの妙でしょう。

タイヤは イタリアのべロフレックスチューブラ
サドルもイタリア、アスチュート
ステムもイタリアITM
ディレイラーとホイールはカンパニョーロで
ブレーキだけ台湾TRP

 


目先のブランドにはこだわらず、ただ
できるだけ、とくにいつも目につくものの世界は
好きなものだけで固めておきたいのです。

それはこだわりというより、
好きな本の背表紙、好きな絵画をいつも眺めていたい、
というようなものでしょうか。
いつも基本に戻る場所、
外界で疲れるこころの置き場所。


自転車で好きなのは、乗っているとき
乗ってることしか考えなくなることです。
すごくシンプル。
そのなかに不満や不安はあって欲しくない。


ちなみに組み立ててもらったのは
山形の自転車屋さん。
それも自分の中のひとつのストーリー。
世界は狭くない。