梅雨なのに、雨がときどき思い出したようにたまに降る週末
暑いなか頑張ると、「危ない」ので
平地を頑張らないで島に行く予定を立てました。
「廃線ライドそして島へ」
ミッションは三つ
四十八号線利府街道走る
塩竈市営汽船に自転車を乗せ島に渡る
廃線跡を走る
いまはお散歩みちになっている別々の貨物廃線跡を往復に使用して走り、
船に自転車ごと乗せてもらい、島に渡ってぼうっと海をながめて
帰ってくるという自転車プチ旅。
廃線跡はクルマでは入れないのでいつも横目で
みながら走っていました。
単身で島に渡り島を歩いたことも何度かあります。
けれど、今回の目的は自転車で行くこと。
暑いのでただ、それにはじまりそれに終わるという感じです。
行きは汽船の時間があるのでとにかく一直線に向かいます。
あさ六時出発、霧雨がうっすらと、うちのまわりだけか。
いつもこれでだまされる。
通りたくない国道をひた走り、利府街道をしばらく走りふとみると
平均時速32キロ、いつも最初だけ
平地で脚を使い、そしていつもあとでへろへろらになるので
気を付けないと。
(道路はもともと、住宅のほうが線路跡に建ちました)
(踏切跡)
最初の目的、西塩釜駅、本塩釜に至る貨物線の跡があるのでそこを走ります。
一部、住宅地になっていたりなので、走れる部分は限られますが
思いをはせるながら線路跡をたどります。
道路交差の部分には、線路がそのまま残っていたり。
ここは10年くらい前か線路が外され住宅地に転用されるのを見ていました。
道になったところもあり、一部はジョギングコースになっているようです。
本塩釜駅うらのマリンゲートにつきました。
家から一時間半でしたが、七時すぎに船が行ってしまっていて
(予定ではもっと遅くつくつもりでした)二時間待ち。
なにしよう…うろうろ、行ったり来たり、コンビニで冷やしラーメンを買って
ぶらさげてみました、島で食べよう。
島には店も、水も自販機もないので、水は最初からボトル2本さしできました。
重い。
まず、切符を買うのに目的地を決めていませんでした。
どこの島に行こう、桂島が最初に船が付く島で一番大きくにぎわっています。
そこでもいいのですが、なんとなく船にいっぱい乗っていたかったので
寒風沢島にしました。
切符を買いましたが、自転車載せてもらえるのでしょうか。
案内には要予約と書いてあり不安になりました。
今日海開きで、海水浴客が10000人を見込んでいるって
30日で割ると一日300人、で船でしかいけないし、そのニーズにあう
時間の船はいまからぼくが乗る船、300人なんて乗れないし
いっぱいだからと、自転車次のにしてと言われたらどうしよう。
などどあれこれ、実際手小荷物切符売り場が9時に開いて
切符をかうまでは心配でした。
買ってみたら、あっけなくて、載せようとしたら
船の乗組員さん優しくて、ほっとしました。
立てたほうがいい?と聞かれたので寝せてくださいといい
へさきでぼくの自転車ひなたぼっこです。
うみねこはかっぱえびせん禁止令がでたせいで
船をおっかけてこなくなりました。
窓に張ってあるゆるキャラシールは、震災の時応援してくれた各地のゆるきゃらなんだとか。
桂島で浮輪を肩にかけた人たちが30人ほど降りて、
野の島で10人ほどおりて
うとうとしながら一時間ほど乗り、寒風沢島では3人だけ降りました。
(自転車放置の図)
(やっぱり自転車放置に見える)
島に渡りました。
あいかわらず工事現場。
浜辺に行こうとして、道路にたまった砂にタイヤがはまり
初コケしました。
肘と膝すりむき、海の水で洗いました。
それにしても万里の長城みたいなのができて浜辺見えない
降りられない。
この塀で守ろうとしているとこって小さな畑しかないし、
その先数100メーター先はまた海なのですが…。
暗い気持ちになり、しばらくぼーっと冷やしラーメン食べましたが
土曜無人の工事現場とはいえ塀の中は落ち着かないので
そのへんをぐるっと回って船着き場に戻ることにしました。
椅子を待合室から持ち出し潮風にあたっていたら、ぞろぞろと
ぞろぞろ来ました。
この島でこの人数初めて見ました。
向こう側にわたりたいんだそうで、そういうツアーなんだとか。
何キロくらい走るんですか?とおばあさんに聞かれたので120キロと答えたのですが
無反応で、逆に聞いたら、庄内からきたんだとか。
野の島まで渡る船、定員が14人なので
何往復もしていました。
以前は、向こうの島に待機している船を桟橋に旗をあげて呼んでいたのですが
震災以降なくなってケータイで呼ぶ方式になったようで
ちょっと味的に残念。
ガイドさんの話が聞こえてきたのですが、野の島の小中一貫校(正確な名称不明)は
浦戸諸島の子供はふたりだけで、あと22人は塩釜市内から選んで通ってくるのだとか。
先生の数の生徒と同じくらいで、先生にも人気の学校なんだとか。
帰りの船は行とは違う船でした。
(帰りはごみをぶら下げて後ろに放置の図)
行きは浮輪を持ったケーサツカンが隣にいましたが、
帰りは、三輪バイクとヤクルトおばさんや、クルマのない宅急便さん
や自転車のない郵便配達さんたちといっしょ、なんだこの船。
マリンゲートについてまたお腹が減ったので
まぐろ丼をオーダー
待ちますか?と聞いたらすぐできるというので
すわってお茶をひとくち飲んだら
はいお待ちって、
これ作っておいたでしょな速さ。
味はともかく、補給食のまずさに辟易していたので
こういう生ものがやはりぐいぐいお腹に入ります
というか、かきこんだ。
座って、オーダーして、食べ終わるのに五分くらいじゃないかな。
飢えてた。
帰りはパノラマライン(10%坂が好きな方向け)越えて松島はバイパス。
また別の廃線跡をたどります。松島から利府へ、ほぼ利府街道に沿ってそれはあります。
すいすい走れるので自転車ロードといっていいかもしれない。
でも歩いているひとも走っているひともまったくいません。
気持いいです。途中蓮の花に誘われ、ここだろうと入っていったら
ひとんちだったみたいなことはありましたが、
松島行のサイクリングロードとして整備周知してほしいものです。
エロ観光ビデオに何億もかける余裕あるならぜひよろしく。
(ここが始点の蒸気機関車置き場)
ただ今回改めて思ったのですが自分が普段車の運転をヘビーに
しているから運転者視線で意図が透いてみえるせいか
マナーが悪い運転<悪意を伝えようとするドライバーが多いと感じます
仙台って特に、そして黒いワンボックスタイプがひどい。
こっちは信号もマナーも過度なほど守っていて
うしろから来て追い越せずにいるトラックにお先にどうぞと
信号で止まったとき振り向いて合図譲ったらハザード、こういうのはうれしいのですが
三回四回、やりきれない思いにぶちっと来て、悪意を伝えてくれたクルマの脇に停め、
ドライバーをただじっと見たことも。おそらくこころあたりがあるから
相手に意味は通じるはず。
なんやかんや気持ちが消耗するので
家から丸ごともいいしそれに意味がある場合もあるのだけど
おいしいとこだけのクルマでワープな自転車旅もいいなと最近思うのでした。
平地はなんだか疲れるなと思いながら、
帰りの山道、百合の香りが始終漂い、心地よかった。
今度は電車に乗りに行こうか
輪行ではなくてまるごと自転車を乗せてくれる電車。
男鹿半島は遠いけれど、今年中に行けるかな
(自転車に語り掛けてます)
それにしてもゼリータイプの補給食まずい、ちから出ない。
なにかないか探しているのですが、どれもこれも。
そとはパンのみに生きるべからずというけれど、まさにそれ。
栄養だけじゃダメ。
あと、本日の疑問。
砂だらけ、海風たらふくあびたクロモリ鉄の自転車を
帰ってきてすぐ、防さび材配合シャンプーというので洗車して
そして思ったのですが、
水で流したらシャンプの防さび材も一緒に流れないのかな。