もてぎエンデューロ、机上では
どうせなら七時間でしょ、と思ったりしたのですが
自分を間違わなくてよかった。
ほんと、四時間という時間と、自分の体力筋力との勝負でした。
ただだらだら貼るのでは意味がないので
自分に課したノルマをクリアできるよう
ひたすら速度計とアベレージ速度をみながら。
100キロ以上走り完走すること。
止まらない休まないこと。
ゴールした時アベレージ30キロ以上であること。
もてぎの小さなダム湖
さかのぼれば朝五時すぎに宿を出たものの、
すれ違い出来ない一車線になったり山中で突然わかれたりする、三ケタ国道が
なかなかの難関で、通行止めだったりサーキットの入り口にも迷いながら
意外に温かい気温に服の設定にも迷い、急いで着替えて、サーキットも広くて
受付までも広迷いながら急いで、急いでぎりぎり受付終了5分前に滑り込み
スタートまで30分で、サーキットに並びながらも、
シューズカバー履いたりというぎりぎりさ。
パドック前のホームストレートから時計と逆回り
あっというまにスタート。
最初七時間、二分後に四時間スタート。
だらだらと、渋滞の中、抜きながら抜かれながら急がずスタート。
一周クリア、ああ、こんなコースなんだ。
菅生より広くて、わりと平坦…(最初はそう感じた)
全体通してアウターのみで行ける感じ(最後までそれは変わらなかったが)。
コースの半分は風をまともに受けるので気が抜けない、その前のバックストレートのとこで一周ごとに
ドリンクタイムをしていたら、一時間で水がなくなってしまった。
1時間走ったところで、すでにすべての飲み物がないというのは宇宙空間で
酸素残り何パーセントというような、危機的情報で
脳内アラームが激しく鳴りました。
あと三時間飲まず食わずで走りづめなんて…できるのか。
なんとか持たせるしかない、
不安だったものの、背中にジェルを入れていたので
それを3時間くらいたっていざとなったら飲もう、それまでは我慢しようと。
それと同時に、最初と同じ強度で走っているつもりが
だんだん遅くなってタイムが落ちていっているのは、あとで知りました。
ネットで逐次公開されていたらしい。
棒グラフが一周のタイムで、折れ線グラフが順位、タイムが赤裸々。
二時間くらいでだんだん暑くなって服を脱ぎたくなるけれど
止まらないことを自分に課していたのでビットには入らずこれも我慢
やがて二時間すぎたころから患部であるふくらはぎが張ってきて、違和感。
持つかな…という不安が。
サイコンで、最初の一周で35キロ程度だったアベレージ速度が
一周ごとに0.1キロずつ落ちていくのを見ていました、切ないことに
なんともできません。
多少頑張れても、あとあとを考えると一瞬がんばることができません。
三時間すぎ、だんだんこれはあれだな
野菜の袋詰めみたいなものだな、こなしていればいつか終わる。
ただ何も考えずたんたんと走ることに徹して。
サーキット場の右端を抜いていく先頭の集団が、回転すしの特急レーンに見えてきて
やがてなんにも感じなくなっていくのだけれど
スカートひらひらの女子や 、
風うけてぽわぼわになってる普通の服の人に抜かれるとものすごく悔しく
さらに、追いつかないのが、情けなかった。(交代しながらのクラスだと後で知った)
さと三時間過ぎていよいよ、のども乾き、いまだ。残りに備えて
補給だと、ジェルを飲もうと背中のポケットまさぐったら
入ってなかった…。財布が入ってた。
なにに使うんだ、財布とりだして呆然とした…。
でもジェルがある、と思っていなければ
途中でくじけて、ピットインしていたかも。
それにしても最後の2周がへろへろでした。
ゴール前気持ちスパートしてまとめ、ぎりぎりソロクラス100番台の最後。
というか順位は関係なく 自分できめた目標を達成できたのがうれしかった
それにしても、いろんなひとがいて 速いひとは次元の違うとこでレースしてるし
まあ、自分より速いひとについて行こうとするものの速さがあわず
風を受けながら単独で下ハンドル持ってたんたんと同じ強度で走り続けることは、
自分的になかなかしんどい究極の練習でした。
年代別は22位、ほぼ1/3でいつもの定位置。
それにしても、動けないほど疲れました
これで今年のレースはおしまい
でもなにごともなく終えられたのはよかったかな。
経験のために挑戦したつもりでしたが
自分の今年を超えようと来年も 頑張りたくなってしまうかもしれません。
関東はあったたかったな、空気がやさしかった。
リザルト|第14回もてぎ7時間エンデューロ 2017|ツインリンクもてぎ
数字的には平凡ですが
走行距離123キロ、ノンストップ、サイコンで平均速度30.3k/h(実測はもう少しよかった)
という数字を刻んだことは自分の中で
今年一番の自信と誇りです。
誇らしい自分と自転車。
(ボトル一本はピットに戻ってからさした)
あと、タオルがほおずりしたくなる触り心地と素敵なデザイン