うさぎとピクニック

うさぎと、自転車、田舎での日々

勝手なつぶやき

15回 時空の路ヒルクライムに参加

節約のため車中泊しようか、もしくは当日早朝出発しようかと
思っていたけれど、安い、近い、おいしい?宿があると誘われ投宿。

栗駒あまりに楽しかったのでこの一週間、振り返り疲労を回復させるばかりに
気をとられ、ろくに練習をしなかった,せめてと

前日参加者名簿と過去記録を照らし合わせ、どのひとに平坦でつくべきか、チェックに小一時間。
そしてステムのガムテにカンニングペーパよろしく書きました。

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チェックした「そこそこ速いひと」 につくか
そこそこのスピードで抜いていくひとにつき未経験だけど
ローテーに入るか、、の瞬間の選択肢をあらかじめシミュレーション。

 

最初高回転でいこう
疲れるまえにいろんな筋肉を使いずらしながら回そう、
そんなこと思っていました。
あと、YouTubeで37分くらいで走る人のデータを採集。

宿場8.5キロ18分
水場9.5キロ 21分
あと4キロで25分
アベレージ21キロで行くのを40分切りの目安にしていこう

 

とにかく前のほうにいないとならない、ということでまだ
がらがらの時間、自転車をまんなかより前のほうに並べてすでにこの時点で運命のレーススタート。

レース前に変えたものがいくつかありました。どれも試走なしのぶっつけ本番。
栗駒でサドルが低くすり足をしている感覚になったのでサドルの高さを5ミリほどあげてフロントホイールとタイヤを初チューブラー。

あと、スプロケットを11Т/25Tを12/27Tに。
これはYouTubeケイデンスを見ていると速い人は押しなべて、回転数も速いからです。

さて、並んだあたりを見渡すと、チェックでこのひとはやめとけ、
と印をつけたひと(おととし三位)が数人隣にいましたがほかにみつけられず…

どうしよう、まま、なれよと、スタートでその人の背中を見失わないように、
そのひとはローテーするわけでもなく、ほかの抜いてくひとにつくわけでなく
たんたんと、わが道を切り開きながらうしろを気にせず独自のスピード感で
走っていくのが、個性的でした。

 

 スタート直後の映像、6分13秒

いっぽうぼくは、前がごちゃごちゃ雑踏のパスに躊躇すること数度、
だんだん足が削られ、最初の坂を越えたらあとはただ辛抱でした。
昨日上げた動画の通りですが、ちぎれていくのをみるのはつらい…。
そのときの気持ち、息、脚の重さ、すべてがよみがえります。
路肩に座ったひとの声援すら、半分片足突っ込んだあの世から聞こえてきたほど。

 

結果の順位はたいしたことがないので、ひとにがんばった感をつたえにくいのですが

一昨年より去年は1分、去年より今年は2分縮められたので、それはうれしいのです。
ただ当初の目標に数十秒の差で届かないという微妙なタイムが嬉しさ半減悩ましい。

 

 

ちぎれていくとき、ここがふんばりどころかと、
そのときもあとでも思ったけれど
データ的には、あと四キロのところまでは、38分のひと比較して
貯金が一分くらいできていたのだから
ヒルクライム部分が30分台としての資格がなかったということでしょう。
平地でだれかのちからを借りて連れて行ってもらったとしても。

(引っ張ってくれた人に感謝。そのかた今年一位でした、おめでとうございます)

この、違うクラスの方の動画を見ていたら
30分55秒のとこでこの撮影者の方を抜いていくぼくが写っていました。
こうしてみると速いように見える…
けど自分としては、もっと速い人においてけぼりを食い
必至に影を追っている状態なので、そんなに速いという感じではないという
のがおもしろいところでそれぞれがみんな必死。

 

今回同じタイミングのみんなが思った以上に、平地が速かった
で、ここでばてたから坂で頑張れなかったということはなく
温存したとしても坂ではやはりきつかったはず
だから休むということはなくどこも全力で行かないとタイムは削れないです。

坂でも緩やかになっても、回して踏んでました。

前を行くひとになかなか追いつけないときや去っていくのを見送りそうになる時
あれが去年の自分だ、がんばれと思って、奮い立たせてました。
いまどこを走っているとか、あとどのくらいとか二の次
ひたすら地面の傾斜とそれにあわせた強度で回していました。
それはたった40分のなかで脚を残さず全力をだそうというひとたちのなかでなのだから当然で最後足が全然残ってませんでした。
脚が重く、スパートしたら気が遠くなりました。



申しこむ前の支度からレースまでそのときそのときできる努力は
やったつもり、だからこれがいまの実力、なんの悔いもありません、見事に。
すべてやりました。

 

あと やってないのは トレーニングの努力です。
考えてみたら今年ヒルクライムってまったくしていなかった。

 

あとですね、今回楽しかったのは動画で
17分ちょうどのとこで、左側にスカートをはいた色白の
女性らしきひとを抜いていますが
女性は、最後スタートなので前にいるはずがないわけで
ではただのコスプレなのかというと、これが激しく美しい。
どきんとしてしまうよくわからないデリケートさを
はらみます。彼をほんの少し、うらやましいと思ったりします。
勇気と、自信。
所作が女性のようで言葉が男性の荒いそれというもの
本質的。


今日の課題は来年に。去年の失敗を今年にクリアしたら次にまた課題がでてきます。
そして確かめながら反省しまた来年に。

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閉会式の写真。


それにしても飯豊の白い山腹が見事に青い空に浮かんで
きれいでした。サイクルジャージのカラフルなまだらな糸が道に紡がれ
新緑のふちどり、青い空。じかに目に心に焼き付かせたくなり
サングラスを何度も外したものでした。