家に続く一本道の真ん中でクルマが道路をふさぎ
じゃまだなあ、通れないぞ
と思って、クルマをその手前で止めたら、大きく手を振りながら
その家の畑で話していた年配のふたりが慌てて飛び出して、
ひとりは見たことあるようなおじさん。
で、ふたりでぼくの車の両側にそれぞれ来て
窓をあけるよう促します。
な、なにがあった、ドキドキ。
なんか悪いことしたか?、ドキドキ。
まずおばさんが助手席の窓からなんたらかんたら、
ひとしきり落ち着いたら今度は運転席に来たおじさんが
なんとかかんとか。
両側の窓をあけたぼくの車の中に顔をつっこみ
今度はふたりで 話をはじめます、
そのひとはなんて名前だっけか。
要約すると、きの集落の空き家を買って越してくるひとがいるということ。
ぼくが地区の組長なのでそのひとが留守中にあいさつに来たけど
いなかったとかで、ふたりで説明しにきたという次第。
そのおじさんは、この町内のとりまとめの班長でした。
いろいろ教えて面倒見てやってくれと言われたのですが…
いやー、もっと関わりたい、面倒みてあげたいひとはいるでしょ
ぼくはもともと都会生まれなので、
ひととの距離が近い暮らしの経験がないんですよ。
そのひと(ふたりとか)たちも、めんどくさいんじゃないのかなあ。