うさぎとピクニック

うさぎと、自転車、田舎での日々

勝手なつぶやき

BRM810加美戸沢200


当日の朝から、ブルべは始まっていました
そう気が付いたのは、眠け覚ましに珈琲を二杯飲んで
さあ仮眠しようと思ったら、全然眠くなかったから。
そして痛みかけたみそ汁を飲んで気持ち悪くなるし。
気が付いたらと早起きして寝不足とさらに腹減った状態。

徹夜で走るという意識にカツ入れのため向かう途中カーボローディングの
をしようと回転すしで一七〇〇円の豪遊。
なんだかブルべって走ってないのに食費が異常にかかるような…。

時間に余裕を見て出かけたはずなのに会場について
着替えて、自転車にスマホ取り付けたり装備品チェックしていたら
あっという間にブリーティング。
あっという間に車検。
受けたら即、出発、いいのかこの慌ただしさという流れるままに
いろいろ不安ながらも出発。

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一応雰囲気だけ

去年はリーダーみたいな立場の人が(ほんとはリーダーを作っちゃいけないがみんな抜かない)
先頭で走っていたけれど今年はだらっと一直線だったので、トンネル手前で
一気に抜いたあと、静かな自分のペースで。
国道に出たらまだまだ先にたくさんいて、30人くらいの車列が続く
ぴかぴかきれいですが後ろからたまにくる 車には大迷惑。
しばらく走った後、コントロールしようと
10メーターくらい意図的にあけてみますが、一気に抜きたいらしく
無駄な努力を感じたので、また詰めて
いよいよ、自分自身がじれったくなったので、並走している数グループの「やつら」
を対向車線にまではみ出て、30人抜いて、
しばし単独の後、信号に引っかかったら、ぞろぞろやってくる蛇の胴体。
右折して、いくつかの信号で引っかかる間に胴体も尻尾も見えなくなり
ほっとして、あとはマイペース。
どうやら自分が先頭らしい。

今年はチェックポイントが二か所どちらでもいいということだったので
混まないだろうと、後の方に向かうつもりではいました。
(出発してすぐなので)
あったけど最初のだから通過かなと、メーターを見たら後のコンビニ位置を示す距離。
あわてて自転車を滑り込ませて店に入って品定めをしていると
8台くらい続々と。
どれでもいいや、とパインジュースと、タイ焼き手に取るや否や
一瞬で飲んで食べてしまった。
その時間ごみ箱の前で数十秒。

パン食い競争か、と周りもさあぞろ、出発しています
あまり遅れをとるわけにも生かす゛
出発前に立てた、最初のんびりの誓いやどこへ。
どうもその辺のペースが周りとあわないと無茶苦茶になります。
レースが好きなのはまさしく個人の判断でとにかく早ければいい、という点なんです。
ここで、レジ待ちをしているぼくの後ろに並ぶ人が
横のレジがあくや、そこにすっと行ったのには、むっとしました。
女性でフォロワーもたくさんいる人ですがそれはないんじゃないでしょうか。
他の方はみんな順番待ちをきちんとしていました。

先にでたそのひとを含め3人ほどにはすぐに追いつき
抜いて、また先頭に。
暗い畑道を走っていると、クルマの中からがんばれーと
黄色い声援。?だれ?
と思いながらも手を振ってこたえます。うれしいものです、やはりそういうのは
さっきまでの嫌な黒い気分がすっと消えていきました。

その先の鍋越の手前でも、太鼓を手にどんどんどんとたたきながら
がんばれーとその人たち。スタッフさんだったよう。

空に流れ星が見えるかなあと時折上を見てみますが
月がぼんやり見えるくらい、星なんて数個。
こんなんで流れ星なんか見えるわけないなあ

後ろも前もだれも居ないし、なんだか心細いなあ
真っ暗だ、でも今年はライトが増量だから。
とライトが友達状態な心理。
GVOLT70を200のメインライトにして
レザインの1100ライトを二つ上下つけ
前半後半片方ずつ450ルーメンでの常時二灯の運用。

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下に付けられるライトはハンドルスペースを有効に使えるのでありがたい



山の下りでは時折650を使い逆に明るいとこでは150まで減光
予備電池を持たない分ライトを持つという考え方で
リサーチ&トライの結果でしたが結果的にこれで大成功

鍋越の終盤でひとりの人がさっさかさっさかと追いついてきて、
一緒に下りに入ります。発達したふくらはぎでブルべと思えない
軽装。サドルバッグすらない、ツール缶一個。
速いんだろうなあ、とできるだけついていこうと
下りに入ったのですが、左端によって走っています。
フォームはきれいだしバイクコントロールも安定してきれい。
ただライトがすこしくらいから、後ろから照らしてあげよう
と思うのですが右側をしきりに気にします。
行ってほしいのかな、がたがたへたくそフォームが申し訳ないな
と、抜いてやはりしばらく行くと、あれ?来ない?

やがて平地になって、でも少しの坂なのか
足が回る、40キロ以上の巡航ができるぞ
と思っていたら、後ろから追いついてきてしばらく引く格好に。
こんな気持ちいいとこ譲れるかと、50キロ程度に上げますが
それでもついてきます。かん゛んに高速列車状態
うーん疲れた、と足を止め先頭交代しようとしたら
あら一台増えてる。
さっきの彼は、引いてもらっていてここまで来たみたいでした。

PC1に到着。彼に聞くとシクロをやっているのだとか。
引いていた方とは、その後ゴール後にお話しすることになりました。

またまたパン食う競争で、ここでは眠くてたまらないのでアイスコーヒー
(ただの珈琲だと熱くて飲めない)とちびパン。
アイスコーヒーまたまた瞬殺してゴミ箱にすぐポイ。
パンは口に含みながら、自転車にまたがります。
ふたりはすわってなにか食べていたので、お先に。
お気をつけてという言葉を受けて
また一人旅。
まだ60キロくらいなんだなあ、疲れちゃったなあ
半分も来ていないのかと、少しいやいやモード。
ここから明かりも人も消え生活感がなくなってくる時間、
だるだるとなってきます。

最上川沿いの上りに入ると二人追いついてきて
ひとりの彼はここで、ついてこれずあと見なくなりましたが
(鍋越で追いついてきたのに意外)
速い彼は、そのまま先行したのでしばらく明かりを追いかけることに。
夜の自転車の赤橙って不思議な浮遊感で道路を流れていきますね
あしのせかせかした動きが見えず、ママチャリのようにふらふらせず
かといってバイクのように速くもないので
ゆっくり、と抵軌道で移動していきます。なにかの浮遊体みたい。
追いつきもせず一気に離されもせず、数着メーター先の真っ暗な
道路に浮かぶそれがずいぶんありがたく感じます。

PC2手前あたりの上りで、後ろから来たひとりに一気に抜かれます
自転車がなにとか、確認する余裕もありませんでした。
そしてこんどはその人を見失わないよう頑張ろうと思って追います。
ときどきはまだ見えるので。
そしてPC2ここで100キロ。
先着の2人のうちあとのひとをみると、あらま去年同じ場所で
抜かれてあのKさんでした。飲み込み、あわただしく出発でしたか
ちょっとうれしかったですね。

あとはもう完全、ひとり。
心理的に照明付きの距離メーターが増えていくのがただ唯一の応援。
とらえようによっては、全然増えない悲しさも抱えるものの。
それでも少しづつ折り返し100キロからあとは減っていくだけ。

だんだん気持ち悪くなってきました。
いつもは200キロ程度から気持ち悪くになり
食べらなくなってくるんじゃなかったっけ?
と自分に問いますが、だって気持ち悪いんンだものというばかり。
いつになく太もももはっているので、軽く回しながら
回復を図ります。


PC3
先についたkさんが、なにかを食べていたので何食べてますか?
と聞くとシュークリーム。
それいいですか?なんか食べられないんですよというと
俺も、なんだか気持ち悪くて。というので少しホッとします。
前をいくひとが異次元に速く、ついていけない追いつけないと
いいます。速いですよねといくつか言葉を交わしながらも
彼は先に出発

ザバスとなにかのドリンクをふたつ一気飲みしてると
みせのひとに話しかけられます、あと何人くらい来ますか?
55人くらい。でもまとめては来ないですよだいぶ距離来てますから
というと夜はひとりなので、すこしづつなら対応できるけど
まとめて並ばれるとちょっときついんですよね
と、話されました。彼にたぶん3分ほど遅れつつ出発

ルートラボデータではここからあとは上り基調。
いやだなあ、と思う気持ち。
でも去年はシロッコだったからへろへろちんだったけど
今年はニュートロンだから楽ちんなはず。
と唯一のいいとこに期待します。
ドリンクに忍ばせたアルギニンの効果かだいぶ足も回復してきたし
ただ、脚が壊れそうでいつもは痛くないふくらはぎがパンパン。
しばにく履いていなかったシューズのクリート位置があわなくかなっていたのかな
できるだけ腰で回すようにしていたのですかふまない
乗っけるだけ走法で、腰から下を脱力させます。
ときどき自分か自転車にのっているということを忘れるほど。
いい感じで走ります。
国道なのにうしろからくる車が反対車線にまで入ってよけていきます。
テールライト二つ、頭の後ろに赤橙ぴかぴか、足首にも反射材
車に目立つように配慮していると、車もオーケー了解よと意識を返してくれるのかもしれません。

上りに入りました。
県境まであと32きろという標識にいまの145kのオドメーターを足して
177までのぼりだ、頑張ろうと励ましにします
赤倉温泉いつか走ったっけ、とか思いながら
またメーターをみて、がっかりしつつ。
だれもいない、ほとんど通る車もない時間にコンビニがいくつもあいています。
大変だなあ、でも地域の人にとっては宝だったり希望だったり生活のインフラだったりなんだよなあ
と24時間営業をおもいます、地域の職場でもあるのかも。

ガスがひどく前がよく見えない、手でぬぐいながら見ようとします。
と、ここでひとりのランドヌールを追い越します。
誰だろうとガスと曇りでよく見えないので、抜き際兼ねく挨拶だけ言います。
やがて待望のカウントダウン。205キロまであと40キロほどになると、
あれ?もしかしらあと2時間ないんた。
あとちょっと頑張ればいいんだ、と思ったら
俄然やる気がでできました。足がくるくる回りだします。

苦しいとき
にこにこして自分をだますというひとの話を聞きましたが
むしろ心境としては、顔がちよっとうれしいことを見つけて
だらしなく弛緩するという風かもしれません、ぼく場合は。
やがてらしくない峠を越え(この芭蕉も通った平地分水嶺がある峠は拍子抜けします)
下りに。
あとはもう快走。考え事していると妄想が脳内に広がり
ぼうっと寝かけて、左にぶつかりそうになり
あわてで走っている実感を取り戻したりもしつつ、さすがに寝不足。


ゴール近くになりようやく空に白みがおびてきました。
さあゴール。Kさんはおらず、速いひとりだけがゴールしていました。
で、話を聞くと、序盤でレシートをもらい損ねて失格だとか。
まあ走れたからよかったです、とさばさば。
レーニングみたいな走りだったので納得です。
ブルべは出始めたばかりだけと目標として今年SRを目指している
あと、ピークスにでるのだとか。

あとから到着、Kさんはというと、両足がつってなんとかかんとか登ってたとか
あー、すみませんぜんぜん気が付かずでした、
よく考えたら、シュークリームだけであとはなにも食べなかったから
塩が足りなかったのかも。と話します。
夕方食べたのはラーメンだったし…とか。

認定タイムは8時間10分
ショックなのは、去年より暗いうちについたので
速いと思っていたのですが去年ライトの電池交換とか少しおにぎり詰め込んだり
していた分コンビニ停泊の時間も長かったみたいで
その分が20分
今年それがなかった分20分早く着いたというだけで実走行時間は去年とほとんどまったく一緒でした。
で、去年は重たいホイールのシロッコで今年は軽量ニュートロン。
ところどころ去年の速度に今年負けてるし
走った後の疲労感、痛み、は去年の比ではないし。

ほんとは再来週あたり300キロ、次の月に500走ろうと思ったけれど
もう全部キャンセルしましゅ。
おとなしく200迄にしときまゅ。

帰りのコンビニで汁が飲みたくて頼んだおでんの汁がまったくゼロ。

東南アジアの留学生ご苦労さんなんですが、文化の違い?もうがっくしして

ぼくの今年のブルべは幕を閉じました。

 

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獲得標高も低いのになあ、へろへろだものなあ