うさぎとピクニック

うさぎと、自転車、田舎での日々

勝手なつぶやき

秋田から仙台二日目レポート

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港のこれはなんだかわからないけどきれい。

朝起きて、疲れがほとんどなかった、
たった4時間ほどの睡眠でしたが、こんなんで疲れがとれるとは
予想もしていなかっただけに感動しました。
足も痛まないので、これは間違いなく当初のコースを行けると
ショートカットルートや輪行案などは排除しました。
不思議でした。
いつもはそのときで使い切る、という風にしているところ
翌日に足を残そうと走ったのもよかったのかもしれない。


足を使わない走りとは具体的に言うと
踏まない、回さない、足をペダルにのせるだけで
自分の中ではレースの時追いついて、
休んでいるときの走りをずっとしているイメージ

 



2日目は支度を整えて出発したのが6時。
なんだかんだ時間がかかるものです。
最初にチェックしたのはタイヤの空気。

やはり少し減っていて、これは速めに空気を入れないと
と思い探しながらも早朝にやっているスポーツ自転車屋さんなんてないわけで
(普通の自転車屋さんではフレンチバルブの空気入れがない)
最悪、ボンベつぎたしか、ガソリンスタンドでお願いするかなあ
(アメリカ式の変換アダプターは持っているがお願いしにくい立場)
あれこれ思っているうち、やっぱりますます山の中に、
果たしてだんだん回転が重たくなってきました。

 

やがて古い街中を走っていたらありました、
ドロップハンドルが置いてある自転車屋さん。すみません
お願いして、4気圧まで落ちていた空気を無事補充してもらいました。
以前、空気がすくない自転車で磐梯吾妻いったら、脚を痛めたので
バカにできないのです。
古い自転車屋さんだったのですが、写真は、当たり前の店構えを
好奇の目で見ているようで申し訳ないから撮りませんでした。

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旧家のある古い商店街

 

おっとルートラボで高速や有料道路を避けたつもりが
ここから自動車専用道路との標識がありました
避けて山の中に入っていく道があったのでそちらへ。

 

むしろ交通量がなく静かでなかなかいい道でした。
いい気持でしばらく登っていたら、後ろから来るクルマが
ぷぷぷぷと、うるさくホーンを鳴らします。
わーってるよ、と振り向いて、と
さらに追い抜き際ドライバーを見たら目があったので
ちょっとクルマに止まってもらいました。
なぜ鳴らすのか文句をいおうとしたら逆に先に文句言われたので、
道交法について講釈。
さらにホーンはどういうときに鳴らしていいか知っているかと
聞くと、危ないと思ったとき、というので
もう一度教則本読み返すように、と話しました。
バカと捨て台詞吐かれて、行かれてしまいましたが、
もうちょっと、道路分かち合っているという理解が欲しいものです。

前日も新潟の狭いトンネルのさらにカーブで無理に後ろから抜こうと
ホーンを立て続けに鳴らしながらすれすれに追い越した車がいて
そこで抜いたら危ないだろうと、抗議しに追いかけて後ろについたのですが
やっぱり行かれてしまい、不愉快プラス無駄に疲れた。
うしろから不条理にホーンを鳴らされるとどうもね。
邪件に文句言われる、怒られる理由がないということです。


少し走ると雨の跡があったりしたけれどおおきく降られることはなく
逃げながらうまく走っていたようでした。
そう天気は往復とも、少し暑い時間もあったけれどとてもよかった。
秋田で一度コンビニに入って出ようとしたら雨がザーっと
降ってきていてあらま、としようがないので
たまたま席があったのでそこてお休み決め込んだその時くらいかな。
休めたしよかった。

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窓の外は雨、雨が降ってる。

雨の中走るなにがいやかというと、気温が高ければ別に濡れてもいいんですが
油が落ちてチェーンの抵抗が増えるのと
靴がぐっちょりになるのと、目や顔が痛いのがね。


湯田を過ぎてくると、クルマでもうなんどか来たことあるところ。
いったい遠いのか近いのかよくわからない距離感です。

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湯田ソフトと低温殺菌ホモ牛乳


疲れないよう、走りながら休んだりして、頑張らないこと心がけます。
回復できない疲れがたまる前に。それと補給はしすぎるほどする。
とらないと身体が脂肪より先に筋肉を食べてしまう。

補給は水(コンビニにあれば硬水のエビアン)を最優先。



錦秋湖のあたりは

今回あまり知っているところは走りたくなかったのですが、
獲得標高と湯田ソフトに惹かれて引いた道。

気持ちいい、国道なのでそれなりの交通量にしても。

途中追い越していく車の間に挟まって、一台のバイク(750ccくらい?)が
抜き際、身体ごと大きく左に振り向いて、これまた大きく左手をあげます。
ん?だれ?なに?勘違い?ぼくに?
つぎの瞬間気が付きました、いっしょのフェリーに乗っていたひとでした。
その人は、ひとりで来ていてぼくより前にバイクを先に置いていた。
乗るときも降りるときも、関西のスクーターバイクの5人グループのひとが
我さきにとにぎやかに先に行くのに、おとなしく最後まで待っていた
きちんとしたマナーの持ち主です、わかるのはそれだけ。
乗船下船時にただ近くにいただけで、言葉交わしていないし顔もみていないのだけれど
とてもうれしかったです、
ほんとうに嬉しかった。
お互いどこをどう回って、港から120キロ離れたそこを走っているか知らないし
その後どこにいくのか知らない、旅人同士ということなんでしょうか、
その後あったら話してみたかったけれど、会いませんでした。

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今の時期、ここにいることは新鮮。


あと160キロ、あと半分というのが夏油でした。
まだ三ケタだし…20キロで割り算して時間を計算すると
えー21時まで走るのか、なんかどーんと重い気持ちになります。
このあたりで計算すると、ブルべ認定を考えると1時間に合わず
努力むなしくDNFという…まあしょうがない、前の日時間間違っちゃって
速く出すぎたし、そももそそれは目安であって目標じゃないのだから。

食べたいものもないまま、昼時間を過ぎつつあったので
コンビニでおいしくないけどナポリタン。
だんだんコンビニ前で浮浪者みたいに食べるのに抵抗なくなってきました。
というか、どうどうと座って休めて楽だわ。
お腹減ると、気持ち悪くなってなにも食べられなくなっていくので
その予防として、お腹減る前に食べることを心がけていました。
むしろ少し食べすぎたかもしれないけど(両日とも4000円以上の食費)


思ったことは、胃も自分からぜん動することで気持ち悪くなれないけど
外からの動きで揺さぶられると気持ち悪くなるのかもしれない。
ということはやはりずっとなにか能動的に胃を動かし続けてやる必要が。
水でもなんでも(エビデンスはしらない)


行きは知らない景色が広がってわくわくしたけれど
帰りは 知ってる景色が次に広がるばかりで陳腐な道。

それに帰りはどこも車が多くて、そういう道を選んでしまったからなのですが
それまで田園や山の中を走っていたのに、いきなり4号線に出たときは、
ええー、四号いくのお?、と自分で突っ込む…
走りながらこのルートにはなにか理由があったんだろうな、
坂の少なさとか、この区間しょうがなかったんだろうと
自分で自分を思いやりながらも、トラックが。
走れる幅が20センチほどしかなく、凸凹も疲れる…
トンネルの中のようについスピードをだしてしまい、
ようやく4号を抜けだしたころには疲労が…。

14時ころ、暑さもあり、動悸もしてきました。
ああ、まずい。
200キロ時点田舎の町内会の集会所のベンチをみつけ、座り込みました。
暑いなかただ、草刈り機の音を聞きながら30分くらい動けず
ぼーっとしていました。(まるきり不審者)
考えてみたらあまり休憩ってしていなかったので
そりゃ、そうだなあと思ったのでした。
この時間っていろいろ消耗する時間かもしれない。
この時間の過ごし方を今後は無理しないようにしよう。


うとうとして30分くらいして目が覚めたら少し動悸も収まっていたので
走り出しました。
山のなか、ここはどこだかわからないというのがいい。
やがて、暗くなってくるころ、だらだら峠を登ったところで
クルマの音がしないのを確かめて山影で放尿していたら
ロード自転車が二台、脇を通っていきます
あーはずかし。
先頭ディープホイール、後ろはビアンキ
自転車を起こして乗ろうと後ろを見るともう一台自転車が登ってきてます。
ぼくはすぐ先行の二台に追いついてしまい、そのまましばし走っていたら
信号でとまったとき、あれ?だれだれ来てる?
と振り向いてディープさん。
いや来てないですとビアンキ君。
一台ちがうのが混じってます、とは内心のぼくの言葉。

もう体力なくて追抜けないけど、追いついてしまった
そんなときどうしたらいいんでしょうね。
いつもひとと、なにかするときそんなことがわからないんです。

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夕暮れが速いと感じる

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歩行者自転車優先橋

そて最後に自分ちに帰るのになんと本日一番の坂…
いつも走っている道なのに、楽しては今回距離を走るのに特化したコースだったせいで
きつかった。どんどん平均速度が落ちること。

ここの山で出逢った動物は、いのしし、たぬき、きつね、ねこ、
タヌキは、下り坂で右から横切り突進してきたので
明るいライトでなかったら危なかったかも。
リアタイヤをロック&スライドしながらなんとかよけた格好。
ふつう危ないと思ったら行かないはずが、タヌキに限っては
「あ、来てる危ない、急いでいかなきゃ、んしょんしょ」と
向かってくるいう発想になるみたい…。

帰宅したは21時半。
宮城の街中は走っては信号で止まりが多く、結構体力的ダメージきたことや
暑さで30分ダウンしたりでしたが、まあ順調だったと思います。

幸い筋肉や筋にダメージはないものの食欲も作る気力もゼロ。

でもジャンクなものでもなんでも食べないとと
先週モモライドで懲りたのでせめて冷凍お好み焼きたべてすぐ寝ました。
二日目はやはり一日目より疲れました。
でも600キロのこれが目安となりそうです。


つまり400キロのときみたいに、休まず走り切ることは考えず、
数時間休んで(寝れば)距離を走るのに問題なく
回復するものだということを身をもって知ったということです。
しかもできたら戸外やバス停でのうとうとではなく
しっかり寝たほうが、ぼくの場合は回復するみたい。

そんなこんな次回につながる大きな糧は得られたかと思っています。

(すでに次の旅の予約済)

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でも200キロ越えは身体にわるいな、
できるけど、あまりしないようにしよう、と思いました。
むしろ距離より150キロ程度を高強度で走るほうがぼくは好きかな。