25年くらい前の無垢板キャビネットがやたら頑丈なイタリア製スピーカー、
叩いてもコツコツとしか響かないので、密閉と思いきや意外にバスレフ。
バスレフだとバイオリンのごとく木で響かせるほうがいいような気もするけど。
音は、頑丈なキャビネットなのにあまり大きくしたくない圧迫感。
この後にセレッションを聴くとそれはますます
同じアンプ、DACということでスピーカーの違いが明らかです。
セレッションはもっともっと大きくしたくなる。
静けさがなく暗騒音とでもいうか、響きや音の広がりが劣るので
あるいは小さい音が再生できていないんじゃ
確かに低音はものすごいからオンマイクにはいいみたい、
微弱信号への反応性が悪いまかとエッジを触ってみると、かちこちん。
で、ゴム製エッジに使える軟化剤のようなものを探して
(エッジにはゴムのほかにウレタンや布製があり、反応はウレタンがいいけれど
もろくて劣化しやすい)吹き付けてみました、
最初は綿棒で慎重にすこしだけ。
三日して特に変色なく手で触ると柔らかくなっていたので、
そのままスプレーを大胆かつ慎重に。
さらに二日置いたらかなり柔らかくなったので、音を聞いてみると
果たして、うん、まあまあ聴ける、
聞き惚れるほどじゃないけどセレッションもこんなものだったかな
長く聴いているとわからなくなってきます。
効果は感じたので他のスピーカーのゴムエッジのものにも
吹き付けてみます。古くなり固くなる前に。
もちろん大事なセレッションもゴムエッジだったのでしゅーっと。
京都の家具職人にオーダーして作ってもらったseasユニットにも。
あ、なんかこすったらエッジがはがれてきた…。
もともとエッジに切れ目が入っている北欧の珍ユニット、
そこから液が接着部に入ったみたい、これは失敗だったかな…。
大事なスピーカーなんだけどな…。
(後ろのソニーSS-G7は布エッジとの情報なのでなにもせず)
さて元に戻りゴムエッジを軟化させたイタリアスピーカー
セレッションと聞き比べてみたら、やはり明らかに違う。
ダイナミックレンジが詰まっていて、声が伸びない。
天井が低いとこで窮屈な感じ。聴いていてとくに感動もない。
これはだめだな…
家具みたいで見た目はちょっといいんだけれど。
塗ったセレッションはというと次元がますますグレードアップ。
別の曲みたいに、じーんと聴きこんでしまう。
惚れなおしました、消えゆく静かな音の響きが空間に満ちます。
今日のアルバム。
若干17歳のアーティストとか。
艶っぽい声とウエットなサウンドは元気が欲しい時にいい。
いろんなものを壊していく若いパワー。
歪成分混じりのサウンドは若い世代には新しいのか?
さんざん歪に悩んで克服してきた世代にはちと負担です。