このイベントやるのかな、懐かしいな。
いまは遠い昔、深江や島原、長崎を拠点にして
とある日本で指折りのストッキング会社の
物流部門をいってに引き受け、倉庫管理からなにからひとりでやっていました。
結果ノイローゼになったけれど
道の形、傷、端から端まで知っていた。
だまって好みのものを出してくれる好きな店もたくさんあった。
ひとも垣根がなく自分とはあったし、景色もとにかくいいとこでした。
有明海を照らした月の白い光はまっすぐ雲の隙間から
手を差し伸べるようだったり、
半島の暗い中に、ごごごと音を立てたかと思うと
雲仙岳の火砕流が赤く燃えながら落ちて行ったり
黒い斜面に見下ろす、電照菊のハウスの黄色い光。
日中も色と光が眩しい地域でした。
東北にきて戸惑ったのは色がないこと。
冬は白と黒だけ、秋は黄色、夏は緑だけ。
ひとの考えもよくわからない。
今住んでいるところを悪くは言いたくはないけれど
もし今からでも自由に行けるなら、ここではなく九州に住みたい。
もしかすると、血が近いからかもしれないとふと思う。
考えたくはないけれど。