デザイン的にはそんなに古く見えないけど
平成15年式。いまさらすぎるけれど、
乗って見てちょっと思ったことなど。
レジェンドクーペ以来、何年ぶりかな、
鼻先がある車久しぶり。
まず感じたのは、「でっかい]。
クルマ止めに止めたら後ろはまだ少し余裕あるのに
前がはみ出てしまうアンバランスなでかさ。
エアロデッキもそうでしたが
ほんの少しでもうしろ長かったら破綻しそうな
微妙な危ういデザインのうえに成り立っているクルマみたい。
ただ大きさを感じるので
なんだか自分が鈍重な運転下手になったみたいな感覚。
タイヤの隅もつかめなくて。
けれど、いったんアクセル踏むと
四気筒なのにまるで六発みたいな、
ジェントルなまわりかた
なめらか、かつ、しっとりした重さのエンジン。
オートマチックの制御も自分以上にしっかりしていて
マニュアル操作に変える必要がないほど。
あ、へんな装備が。
ハンドルのボタンをおして「暑い」というと
エアコンの設定が下がるのです、でもまあ
手を伸ばしてエアコンを操作したほうが速いという
事実はお約束。
リアゲートボタンを押すと、電動でしまるのですが
手でばたんと閉めたほうが速いというこれもまあ、お約束。
そんなこんないままで見たことなかった装備がてんこもりで
技術や進歩を感じて面白い(古い車なのに)
テレビはあるのにアナログ式だから写らないし
ナビはアイフォンのほうが優秀だし
でかいのにあまり荷物載らないし、
馬力あるけど、踏むと燃費悪くなる。
そんなながい竿をふりまわしているみたいな、
アコードワゴンだけど、
本皮シートといい、ワゴンというよりこれは
ラグジュアリーツアラーかな。
運転していてとにかく楽ちん。
例えば自分のくるまが壊れて
これでいってこいと、社長のクルマを借りて
配達に出たようななんだかそんな錯覚に陥るクルマ。
ヨーロッパの車にはよく見られるけれど
国産では少ないカーゴネットもいい。
うっかりブレーキを踏むと、どさどさと
なだれてくる段ボールからの解放。
なんとなくヨーロッパの良心を感じられて
安らぐ。
それだけではないんだけれど、
国産なのになんだか欧米の車の
片鱗にふれながら仕事をできる感覚はなんだか幸せなんで。
あしたフクピカかってこよっと。
(運転していて楽しかったのはやっぱりスイフト)