とある若い家具木工職人さんがスピーカーをつくっていることを知って
連絡を取りました。
無垢の木で。
値段も、手作りのわりにひょいっと手が届く驚きの価格だったので。
いろいろやり取りするうち、では実際聞いてみませんか、
お送りします、とのことで、送られてきました。
試聴無料。
ありがたいな、なかなか実際聴ける機会はないものね。
これは、SCANSPEAKというデンマークの
高級メーカーの廉価版ユニットを使ったバーチ無垢木のスピーカー。
廉価版って、なんと雑誌の付録でついてきたスピーカーユニット。
http://www.naaon.com/modules/dblog1/index.php?page=detail&bid=494
一本1500円、
で、安いゆえ、低域がでないとかで、バスレフプラス
後ろに並列でユニットでつけたとのこと。
とりあえず、聴く。
聴いてすぐ、安いユニットは、いくら無垢木につけても
ふたつユニットつけても、つまらない眠たい音だと感じる。
なんていうんだろう、頭が天井につっかえた、
エレベーターの中でジャンプしているような。
ガンバってるけど、限界がみえてしまう音。
そういうので音楽聴くと苦しくなります。
どこがいいんだろこれ。
借りてよかった ほっとしました。。
次に、あまり聞いたことがないノルウェーのユニット、Seas FU10RBをナラ正目無垢材で収めたバスレフ。
なんだか、黒っぽいサブバッフルや、コーンの折り目がいい感じ。
これは、音をだしてやっぱりすぐわかります。
クリアーで、重なった音がそれぞれとてもよく聞こえます。
深淵さを感じさせる音で、聴いていて疲れないし心地いい。
3ワット真空管アンプとの相性もあるかも知れないけれど。
あっちとは、ぜんぜん違う。
値段はあっちより30パーセント増しだけれど
けれどこれは譲れない最低ラインかも。
もう少し大きいともう少しのびひのび鳴るかな。
いやいや、これはこの小ささがいいのでしょう。
見た目小さくてかわいいけど破たんしない芯のある本物。
小さい真空管アンプつなげていつも鳴らしてたいような、これは癖になる音。
いつか。