うさぎのサークルのなかに足を踏み入れると
うさぎのそらちゃんが、ぴょんこ
と、ケージから飛び出てきて
一周した後(そらちゃん反時計まわりにしかまわれないので)
ぼくの右側にきます。
そして、なでてスタンバイ。
そのあと、ひとしきり撫でた後
ふたりでしばらく動けなくなります。
そらちゃんは、うっとりして撫でられるがまま
さらなる高まりを待っています。
時を同じくしてぼくは、そらちゃんに足を踏まれ動けなくっていたりします。
そらちゃんの後ろ足の、そのふわーんとした柔らかな血の感覚が
ぼくの素足の甲のうえにやさしく。
どうも、なんというか、足のその部分にだけ神経が集中してしまってですよ。
それはとある思春期のころ、歯医者さんで看護師さんが
ぼくの頭のあたりに柔らかななにか(腕ではない柔らかな)
があたり、歯ではなくあたまの方に神経が逝ってしまって、
固まってしまったあの時代の感じ。