はやめに民宿についたので、デッキでぼうっとしていたら
通りすがりのおばちゃんが
夕方になるとここにシカが来るよ、といいました。
シカが家の近くに来る?
警戒心が強いシカしか知らないので
ちょっと意外。なにしにくるのか
出会いたかったけれど。
そのあと、自転車の足慣らしに岬に出かけてきました。
登るとそこに山の牧場(大学の放牧地)があり
牛たちが草地でのんびりとしていました。
こちらはいつも招かざる訪問者
静かな山間地はいつも、熊の不安にいつもついて回るものですが
ここは熊が でないから安心です
ウシの注目を浴びながら解放気分。
ぼくのいでたちは、ヘルメットなし
普通のズボン下着シャツ一枚。街ではみょうちくりんですが
なんとなく集落の雰囲気に溶け込んで。
部屋は、夕日が沈むのがきれいにみます。
開放的な、「下まで窓」
夕ご飯は、さすが、鮎川が近いだけあって
クジラがでました。ツチクジラの煮物焼き物
刺身はなにクジラかわからないけど
馬刺しみたいな味です、やっぱり肉です。
皮とか、は魚っぽいのだけれど。
そして翌日、自転車で、これもゆっくりと
朝ご飯を食べて、出発。
水はボトル二本満タンにして。
筋肉や関節が後遺症でどうもギクシャク
張った感じや痛みがありどのくらい走れるか未知数でした。
最初の予定は100キロで半島隅々まで一周でした。
エスケープコースも念のため用意していて、そちらは60キロ。
朝の時点では、その60キロも無理かも、途中で引き返すことも考えなくてはという
とこまで、気力体力筋力落ちてました。
とにかく歩くだけでもしんどいので。
ゆっくりと力をいれず、たた回すだけを心がけて
景色のいい海沿いをすすみます。なんといっても車が来ないので。
自転車に乗って、緩い坂を上ったり下りたり。
繰り返すうちだんだん、脚も慣れてきました。
今日のテーマは頑張らないリハビリ、無理はしないように、
とりあえず、女川まで行くことにして
そこでランチを食べようと思いました。
唯一ある食べ物屋さんが「このり」という店。
そこを目指していきました。
11時開店で、ついたのが10分過ぎなのに、
50人ほど並んでいます。
開店が遅れているとととのこと、
それにしてもなんでここだけこんなに人が。
後ろのひとがいうには、テレビの孤独のグルメという番組で放送されたのだとか。
すこし待ってみましたが、たぶん最初に入れなければ
その後、またその人たちが出るまで1時間はかかるだろうし
こりゃ無理だわ、とくにここにこだわることもないので
非常食、携行食を頼りに、ランチなしで走る決意に切り替え
列を離れました。
病気なのになあ…。
海沿いの次にいったとこでも、混雑してダメで
そのまま、県道の牡鹿半島の突端までむかうパイパスに突入。
あとは自販機すらない山道を、ひたすら登って下って。
やがて補給食も水も切れて…
そんなときのスピードの載るコーナー手前で振り向いたらクルマがきてたので、
確認は一瞬だったけどスピード差がなかったのでそのまま右コーナーインにより、
S字をそのまま抜けた後はアウトサイドキープでスピードあげずしばらく走ったけど
なかなか迫ってこない、
あれ。はやく追い越して と 滑る危険のある
あまりアウトサイドばかり走ってられないので思っていたところ
登りに転じ やっと追い越してくれた、その際窓をあけてなにか叫んでる
ファイト!
いやー 高校生のとき以来に聞いたよ そのことば。
思わずにこにこしてしまった。
照れくさくて。
やがて岬に。
金華山っててっきり、山だと思っていたら島でした。
突端を過ぎてすこし行ったとこに自販機を発見し
そして、ボトルに補給して命の危機脱出。
さらに行くと、おしか復興商店街というものがあり
食べ物屋さんがありました。
時間は1時50分。ぎりぎりなにか食べられそうです。
突き当りの店で、海船丼を食べました。
1000円。
大きなカキがふたつ入った、潮汁。
これがまたおいしかった。
海辺の、潮汁はどこもおいしい。
残り物には福があるということわざのごとく
なんだか得した気分を抱えて、民宿に戻り
クルマに自転車を積み、帰路につきました。
今回振り返ってもコースが
どこまでいっても、嫌な感じではなく、少しなだらかに上っては
少しなだらかに下るので、タノシイの、
変化が面白いの、景色も変わるし。
ここ、琵琶いちや 淡いちならぬ、
牡鹿いちと名付けて大きく一周のコース、を名物にしたらいいのに。
100キロだと、車もあまり走らないコースを設定できるので。
民宿の人もツールド東北喜んでいたし
水飲み場で一緒になった自転車のひとも
ツールド東北の練習に来たと言っていました。
盛り上がってきているようです。
ぼくは出るけど、ここの牡鹿を走るわけではないし
ツールド東北大好きってことも全然ないので
どうも話がかみあわず申し訳なかったです。
ただ、走りたい道を好きに走っているだけで…。
意味はないのです。
考えてみるとツールド東北、再来週ですが
170キロ時間内に完走できるのかなあ。
それまでに体力戻るかなあ。
暑くありませんように。
走行距離82キロ