東北大近くのお菓子屋さんに仕事で来たついでに
離れた1時間200円のパーキングに車を止めて
(以前西友に止めたら1時間ちょいで駐車料金が1000円超えた)
この日楽しみにしていたベニーでランチ。
最近レトロ風のとか古民家カフェとかはやっていますが
ここのは、そういうんじゃなく
ほんとに古い。
自分の知っている範囲でいうと、水道橋、神田の
ちいさい古い喫茶店を懐かしく思い出うような
あの頃の肌触り、ぬくもりを感じるのです。
前はナポリタンを食べて、ケチャップとハムとピーマンを満喫したので
今日は子供のころの文化の正常進化系である
スパゲッティミートソース650円を。
贅沢に200円でコーヒーをつけました。
最初にお待たせしましたと、カップが運ばれてきたので
ん。コーヒー飲むぞと身構えたら
スープでした。
こーひーかとおもたと、きれいなブロンドに染め
おかっぱに整えた髪でこじゃれてかくしゃくとした妙齢のマダムにつぶやくと
コーヒーは食後ね。
と諭されました。
食後と決まっているらしい。
なんということはないのだけれど、少しおかしかった。
ナポリタンのイメージからして意外にもミートソースはあっさり。
こんなあっさりのミートソース初めてかも。
そういや昔、あまり味がしなくて好きではなかったような
こんな味だったのかもしれない、と微かに思いながら
皿をなめる勢いですっかりと大事に頂きました。
サラダとか飾りといういうものはなくて潔よい。
最初12時すぎだったのに誰もお客がいなくて
店主のおじいさんがレジ横に手をついて
誰かを待っているかのように外を眺めていたりだったので
入ってすぐはちょっと不安になったけれど
灯が増えて、ラジオがついて、スパゲティが運ばれてくることには
ばらばらと、数人の白髪の男性が三々五々
入ってきました。
食べ終わるとほどなく、いいタイミングでコーヒー。
きれいなカップとソーサー。イギリスの食器棚から飛び出てきたよう。
ひっくりかえしてみると、ナルミのボーンチャイナ。
小物に日常への愛情や、歴史を感じます。
コーヒーは深い、けれどまろやか。最近のコンビニの
苦い酸っぱい、渋いコーヒーとは一線を画した、
ミルクポットからたっぷり本物ミルクを入れてちょうどいい濃さ 熱さ。
ちなみに テーブルには灰皿がデフォルトで 分煙ルームなどはないので
店内は懐かしい紫煙の香りが漂い、店の一角には
インベーダーゲームらしきテーブル台が。
無くなってほしくないお店です、お店のお二人は元気でいてほしい。
あと、なんかマダムの威厳に惹かれるぞ。
写真、若干パースが妙ですが、スマホのお任せで自動的に広角側のレンズに
切り替わる設定なのかも。