うさぎとピクニック

うさぎと、自転車、田舎での日々

勝手なつぶやき

角館から八幡平大館へ  一応本篇


角館にクルマを置いてまっすぐな道に入ってから
まず試したことがありました。
TTポジションです
安物のエアロバーを試しに買ったので。。

アームレストに肘を置いたらなんとまあ座りのいいこと。
楽ちん。
その後あれこれ試してみることになりますが
TTポジションは慣れるに従い手放さなくなりそうだと感じます。
意外に高さ自体は変わらないけど空気抵抗は少し減るのか
なにもせずとも時速二キロは速くなるみたい。
肘から先の腕の空気抵抗分かな。
ただ、脚の使う筋肉が違うのでその点でというのもあるような
ただあまり長くはこのポジションで乗っていられない

理由としては姿勢ではなく視界が良くないので目が疲れるんです。
見ようとして。
首の痛みは初日あったけれど翌日修正して
亀のように首を引っ込めて固め痛くならないようにしました。
ただ、腰やお尻で回すことがしやすくなるので楽。
試しに買った安物から
もう少ししっかりしたものにしたくなったのでした。

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【川ときどき湖】

とそんなこと思ううちやがて坂がきつくなってきました
交通量の少ないダム湖の景色がとても旅気分にさせてくれます
と、ほんとにだんだん
玉川温泉のまえなんかもう自転車重たくて

 

あとどのくらいかな?とルートラボをみると
今程度の坂はカウントされていない平地扱いなこれからに
ちっとめげます。

果たして、北緯40度だという登り口についたらもう果ててました
普段はのぼっている途中に休憩なんてしないのですが
今日は旅だし、と言い訳を用意してあとトイレもあって
たちどまって休みました。
これがまたずっと登りなので休むタイミングがなかなかない。
気持ちが切れたから休むという感じですが急坂の途中だと
再スタートがしんどいので緩やかなとこでと思うけど
緩やかなとこに来ると、はあ楽になったと
気持ちが復活してしまって難しいものです。

 

まだ第一段の坂のとりつきでエンジンをうならせながらバスが登っていき
通り過ぎたバイクはカーブで切り返しし
やがて頭の上のほうからエンジン音が聞こえてくるというしんどさ
あああそこまで行くのかあ、ため息ばかりです。

アスピーテは車と同じくらいバイクが走っていました
ツーリングっぽくてのんびり走ってたのでちらも気が楽でしたが
らくらくと消えていくのでバイク欲しくなりました。
でもぼくはバイクは腰痛くなるんだなあと思いながら
いまひたすらに目の前のひとこぎひとこぎに入魂です。
久しぶりです、こんな感じ、高校生の時のランドナーツーリング以来。
あのときはもっと重たかったけれど、若かったからなあ
あれから40年?
でもいまから40年だって自転車レース出ている人だっているのだからなあ

 

などともう頭の中が混乱しつつ涼しくさほどかいていない汗をぬぐいます。

重たいシロッコホイールとクロモリにはなかなか荷が重い急坂。
このさき二段の大きな坂があります。
そして二段目は一段せっかくのぼったのにそれを帳消しにして
また下からという絶望さ。

だんだん景色はどうでよくなつてきました
きつい。
途中なんどもやすみます。

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【好きな風景だけどなんども騙される】


歩いていた登山者に励まされます、もう少しで沼があるからそこでやすめるから
ありがとうございます。
やがてあと11キロで山頂という表示、ありがたい。
普段なら一時間もかからないとこでしょうけど
今日は、ちょっと違う、時に時速6キロとか落ちるので計算したら
気が遠くなりました。
がんばろう。
一段の坂をこえ、下り
ああタノシイ下り。とそこでスピード満喫して回してしまい
また登りでさらに使い切った脚のダメージを思い知るのですが。

今度はまた元の高度まで登り返します、そしてそこからさらに倍
という…
途中秘境みたいに温泉がたくさんあるみたいでした。
とてもじゃないけど寄り道する元気も脚もなし。

 

最後の傾斜がゆるやかになったところで後ろから来た若手に抜かれました
はやい、というか自分が遅いのだろうな。
けっこう上っていくうちだんだんどこにいるのか
蔵王か鳥海か似ていてわからなくなります
でも途中で確実に思ったのは鳥海<蔵王<矢島鳥海<八幡平西側。
長く、きつく高い
八幡平おそるべし
山が深いので、ぼくの場合アプローチですでに脚を使い切ります
というかそれ以上がん張ろうとすると膝を痛めそうでした。

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うれしかったのは、見上げて絶望のような苦しい坂が伸びていたときを
気づけばそれをのりこえて過去にしていたこと。
ああ乗り越えてここまで来ている。
いまも苦しいけれど、いまがどんどんやっただけ過去になっていく
見える未来というのがしてもすっきり。
夢の続きをもう少し見てみようと思いながら
また足を回します。

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山頂についたときはもう自転車から降りることが苦痛だったほど。
ランチして下り、今度はスピード出していきます
登りで全く回せなかった分下りで気持ちよく回します
クルマに追いついてハザードつけて止まってくれたので
気持ちよく抜いてしばらく行ったら登りがあったのはしおしおとなりました。

たくさん自転車が登っていてすれ違います
なかにはハザードつけて追走している車も。
来月だったかレースの練習かな。
ぼくの登った側は山が深く高度がけっこう稼げるため自転車はあまりいませんでしたが
(稼ぎたくないぼくみたいなひとには向いていない)
レーニングには蔵王以上だと思う。
獲得で行ったら一山で2000m以上いきそう


さて八幡平にどうしてきたかというと
30年ほど前たしか
六ケ所村の反原発関係のお祭りが牧場であって
テントどまりでそこのライブを楽しんだ後帰りに
あちこちキャンプしなから田沢湖だったり松川温泉だったり
東京に帰った時に
たしか八幡平も通ってえらく広大な雄大な景色に感動したのがずっと頭にあり
それをもう一度観たい、と思ったからなのでした。
でも、記憶の錯誤?自転車だから?
広大というより山が深かった。

さて旅館に迷いながらやっとたどり着いた

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【岡田旅館 嘘】

翌日。

三ケタ国道を朝七時に走り始めて、道路の温度を見ると
12℃です。
熱中症の心配はなく全く寒くもないので
妙だけれどちょうどいい気温
なんでだろう半袖膝上レーパンで
時速30k以上の下りが多かったのですが
湿度のせいかな

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【12℃と出てたはず】

その後すぐ、雨がぽつぽつ降ってきて
うーんと高速の下や、雨雲が行くのを見送ります
スマホで情報集めると
なんとピンポイントでこの上、そして行く先に雨雲。

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これは待っているよりだるまさんがころんだ方式で行くしかないんじゃないか
とその後 駅やバス停にも寄りながらやがて雨雲はなくなり
たいして濡れないまま晴れてきました。

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【かわいいJRの駅ピンク色だったらもっとかわいい】

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【鉄道より大きな高校前のバス停】

 

それにしても路面があんまりよくなくてトラックのわだちの凸凹よけながら
走るのは疲れます。おまれに眠気がよくとれません


朝いつものように珈琲呑もうとコンビニで買い求め飲んでいたら
大型トラック並みの巨大なぴかぴかトラクターでのりつけた
おじさんにいいマシンだと話しかけられました。
いくらかかってんだ車買えるなというので
自然にお互いのマシン自慢に。トラクターは
フィンランドのだそう。値段は聞かなかったけれど
ちょっとカッコよかっので調べてみました

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予想以上でしたぶっとび…このクラスだとタイヤ代でクルマ買えるなたぶん。

バルトラ T234D CVTモデル デモ車 | 【公式サイト】中沢機械店 | 北海道北見市 海外農業機械販売

だいたいこんなの東京で道路走ったら即つかまっちゃう。


なんとなく元気を感じる鹿角を通り過ぎ、目的地の大館に向かいますが
空いたテナントばかり目につく寂しい街でした。
大館のミッションは明日書きます。

薪ストーブ専門店とかあとなんだっけな変わった専門の店はあるのが面白い。
大館で二時間にわたるミッションを済ませた後は、温泉で汗を流すべく
秋田縦貫鉄道の阿仁前田駅に向かいます

途中の空港近くの坂ではだんだんなんだ坂こんな坂と元気になってきて
(急坂でなければだいたいだれも元気だろうけど)
エアロポジションを試しまくりで30キロキープ
アベレージを貯金しないとなりませんからなるべく速度を落とさない走りをします。

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やがて勝手知ったるあたりに。
温泉は駅の構内にあるという変わり種
まえ来た時探したのだけれどなにも書いていないので気が付かず
今回再度調べたらなんと駅の中に温泉があったのでした
450円。意外に空いていて
周辺人口の少なさを思うのでした
温泉、気持ちよかった
茶色い源泉かけ流しで、露天風呂もあり
いいお湯でした。
シャツの着替えがないので水道の水であらって濡れたまま着たけれど
メリノウールなのですぐ乾きました


そしてうんとこどっこいしょとアベレージ25キロ以上を目指して
さらに最終目的地である隣の阿仁合駅に向かいます
まだ時間はよゆうたっぷり電車の時間まで二時間以上ほどありますが
阿仁合でのんびり旅の終わりを満喫したかったのです。

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駅舎ずいぶん変わっていました
外だけかと思ったら中もあらーどこぞのカフェですか

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いやここだけ見ると保育園みたいだしとか

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なんでここで?という妙な感じ
田舎のさびれた毎年赤字を計上している私営鉄道の
駅がなんと費用かけて改装
すてきな今風のカフェが併設という
ちから入れて攻めてるなあという感じ。

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【自転車も子供料金とっていいのに】


なんというか今回の旅
土地勘のない場所を走るというのは
クルマならまだしも自分の筋力をけずって
走る自転車はなかなか間違ったからと言って
簡単に後戻りができなく
そしてその分緊張感があり、激しく不安もわきあがり
距離も長く感じます
現れる景色すべてが新鮮ですが
不安に陥れたりがんばったと向かい入れてくれたり

意外に遠く感じた変化のあまりない道
国道はうしろからの車の音に緊張しながら走らざるを得ない、
路肩なく補修のでこぼこが多く走りにくかったからかも


それにしてもしばらく上りはいいやぁ
満喫しすぎました。

 

ただ坂はともかく平地では行動範囲が広がりました
いままでは100k程度だったけれど今では160キロから200kは行けます
こうなるといよいよ北海道も視野に入ってきてうれしい。
でもその前に行きたいと興味持ちながら
行けなかったところを埋めていきたい。
練習かねて。

新たな野望がむくむくと。