うさぎとピクニック

うさぎと、自転車、田舎での日々

勝手なつぶやき

絹こまち

1p1135816 通りがかりのお豆腐屋さんでお豆腐を買いました。

雪がちらつき、風は吹き、寒くて
特に豆腐を食べたかったわけじゃないんですが…
なんとなくこんにちは、がらがらっと勢いよく扉を開けて。(自分でもよくわからないのでなんででしょうね)

長靴で作業していたおばさんに、
木綿と、絹、お願いしますと言って
ふと品書きを見ると、一番上に
「絹こまち」250円と書いてあります。

他の豆腐の約倍の価格。
忙しそうにしていたおばさんに
恐る恐る聞いてみると、
にこやかに、「これはねー
大豆を国産大豆を使って
にがりも違うし、作り方も違って
ほら、この専用の機械で大豆を
蒸して作るんですよ。」

ではそれをひとつください。
と、おなかのキャパを考えず。

夜、仕事をしながら、おなかが減ったので
食べようとしたら、おばさんの言葉を
思い出した。「いまなら、湯豆腐にして食べてね。」

うーん、鍋でゆでるのめんどくさい…
レンジで…
あっ
「あまり熱く茹でないでね」とも、言ってたっけ。

…えーい。
めんどくさくなって、冷たいままそのまま食べました。
きあげしょうゆ(塩釜の萩原醸造)少しだけかけて。

いや、これうまい。
久しぶりに、豆腐食べてうまいなあって
思いましたよ。
満ち足りたというか、しみじみしながら
ひとりで、一丁いただいちゃいました。

パッケージには凝固剤(塩化マグネシウム=にがり)と書いてあって
「=」って表示方法初めて見ましたが、
なんだかおばさんの言葉と言い、味も、
豆腐に愛情を感じ受け止めて。

なんだろ、これを作りたくて他の豆腐を作っているような気すら。

ぼくなど、寒い寒いと震えながら
入った店は、閉め切っているのに
マイナスの外気とあまり変わらない室温で
そこで働くおばさんの手は、
寒さに震えるぼくの手より
さらに冷たく濡れていて。
受け取る
おつりも濡れている、この感覚。

 

庄司豆腐店
仙台市若林区東八番丁177
022-225-1752