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うさぎとピクニック

うさぎと暮らす、おもに自分の日々

勝手なつぶやき

喫茶きょうらく

たべもの

 レースのときに泊まって朝早く朝食時間前にあわただしくチェックアウト
というのとは違い、
翌日、とくになにもすることはない年末仕事納め旅行
のんびりと旅館を10時に後にしました。

さてあとどこ行こう。

花巻というってもやはり腰が痛いので遠くまでは行けないし
宮沢賢治にもあまり興味がないので、
駅前のどこかで食事をすることにしました。

といってもまるかんデパートが閉店した今どこかあてがあるわけでもないので
(食堂は来年二月末に経営者が変わり再オープンです)
ネットで調べて、地産地消のイタリアンにいくことにしました。

道路の無料駐車スペースに車をとめて、こないだ駐車違反でやられたので
なんかいけないことしてる気もしつつ
時間もあったのですこし、遠回りして歩き目的地に向かいます。

それにしても、平日のお昼まえ
通常ならあく時間に開いているのは、眼鏡屋さんと、宝石屋さんと
時計屋さん、くらい。あとは軒並みしまっている商店街です。
かつての中心地。

途中一軒、茶色い昭和な喫茶店がやっていて(決してカフェではない)
商品サンプルにうわー、となりましたが
中の様子がうかがえないし、爆弾も怖いし
なにより目的地があったので、そこを目指しました。

で、イタリアン、しゃれた白壁のテナントは、
本日予約にて満席の文字。
拒絶されては、どうしよう、とりあえずご飯。
朝の旅館のバイキングもおいしかったのですが、そんなに量を食べていないので
お腹が減ってきていました。

と思い出したのが、さっきの。
しょうがない、いくしかないな
とあきらめて、開き直り。
こういうときにしか行けない初めての店というのはあるものです。

押すのか引くのかわからないドアを押し
薄暗い入り口をひだりに直角に曲がると、
ひろがる、なんだか懐かしい香りの空間。

珈琲豆が透明なガラステーブルの中に
敷き詰められています。
これは、なんだかインベーダーゲーム機に占領される前に
見たことあったような風景です。

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カウンターに座って話している二人の
おばあちゃんがいます。
そのうちのひとりが、お店の人かなと
よくあるこういうとこのパターンにのっとり
そのうちくるだろうと
急がない時間を楽しみます。

メニューもないので、じっとそのまま5分ほど待っていたら
(文字もひさしぶりに、のんびり書いていると、ながくなりそう)

そのお客さんらしきおばあちゃんが
なになに子さーん、お客さんよ、と
奥へ呼びかけ店員をよんでいました。

あっ 違ったんだと思いながら
なになに子さんとそのおばあちゃんとの関係や
お店の歴史やひとのコミュニティについても考えてしまいます。

メニューと一緒に、お茶と、お水を持ってきました。
あれ…
喫茶店なのに、お茶出されたの初めてかも。
じゃあ、とお茶を楽しみながら、ランチだけ頼むことにしました。

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なににしようかな
と、これはもう、宝さがしというか、黒髭ドボンゲーム
というか、どっちかわからないそんな様相。

とりあえず、カツ系はパスして、
あと刺身というのもパスして、
グラタン、ドリアも、これはどっちかな
ちゃんと作るとするともしかすると
ホワイトソースからつくるか、インスタントか
ちょっとわからなくて微妙だし、
と、どんどん選択肢が、狭まってきました。

うな重ってなんだよ…食べたいものというより、
もはやオーダーして大丈夫かの脳になってました。
そして、選んだものは、ポークソテー。
すっごく無難な選択に。

さて、でできたものは、

思ったよりきれいで、
でも、小さかったので、あれ?
少しがっかりしたので、
写真撮りませんでしたが、これが誤算。

食べてみると、中身がありました。
ロースではなく、ヒレみたいで脂はなくて、
むしろ噛むと味が染み出てくる。

表面がこんがり、なにか粉をふって、焼き揚げてある感じ
スパイスのようなハープ塩のような、香草、が振ってある。
そこにレモンをかけると、すごくおいしい。
しょうゆとはちみつのたれと書いてあったけれど
これは、おいしい。

 

そのうち、ばらばらとひとり、またひとりお客がやってきました。
おばあちゃんたち。
カウンターのほうでまたなにか話していますが
ちっともうるさくありません。
なんだろう、カフェだとうるさく響く声が喫茶店だと、
まるで、ブライアンイーノの環境音楽
心地よく響きます。

そうだあ、そうなんだなあ、
たぶん、はやっていたころ、
時代の先をいくおいしいものを出していた店なんでしょう。

いまはかつて、そうだったはずが、いまも変わらず作りつづけていることで
時間が、半周おくれていまやシャッター通りの唯一やっているたべものやさん
そのうち、きっと一周前にでるはず。
続けていってほしいものです。
いろんな付け合わせの野菜も、いろんな種類集めて
ゆでたり、揚げたり、切ったり、大変だと思うけれど
できる限り続けていってほしい。

そして、ぼくは、帰宅して、
ウイスキー片にドイツケーキを食べました。
やっぱり秀逸。

ドイツ人のこのお菓子に限りません
だいたいヨーロッパ人はがんこ。
よくいえば、伝統を大事にして変えない。
日本は、変えすぎるね。
オリジナリティをだそうとして。

出会いの積み重ねで得られたこの時間は至福。
ウイスキーとジャストフィットなこのビターなケーキ。
あとひとくつふたくちでなくなる。

その時間を大事に。

 

そして、喫茶きょうらく。
食べログに口コミが載っていない貴重さ
花巻のこの喫茶店は、伝統になってほしい。

今度はここが目的地になりそう。