よる、帰宅してうす暗い
玄関に、荷物を入れようとして
なにかが
「落ちて」いるのを発見しました。
すずめでした。
すでにこと切れていました。
どうしてうちに?
どこから?
なんで死んだ?
思うに
どうも換気扇のところから入ったようでした。
自分がとらわれてしまったかということに
びっくりして、逃げようとして
ガラスに打ちつけてしまったのでしょうか。
それとも、この傷のなさはもしかすると、
とらわれたということのショックだけで、
こと切れてしまったんでしょうか。
デリケートな命、
さっきまで必ず、生きていたはずの
外では、けっして触れることのできない
すずめが、手のひらのなかで
ぼくにぬくもりを伝えています。
申し訳ない気持ちで
換気扇をとじて、
庭に埋めに歩きました。