うさぎとピクニック

うさぎと、自転車、田舎での日々

勝手なつぶやき

飯豊

1or094533 山形に出かけてきました。
米沢と飯豊。ときどき、戻りたくなる場所。

どんぞこ、な傷みを抱え東京から越してきて
山形に移り住んだのは、もう、14年まえのこと。

中津川の今の時期が一番好きで。

この時期いつも、ここに。

1or084474 ときどき、あのころ、

ここの側溝のせせらぎの音を背景に車を止めて
本を読んだり昼寝をしたりして過ごした春。

そぞろあるく。

水が坂を下って流れる音。

 

右の耳では、激しい流れのぶつかる音。1or084520

左の耳では、その先のゆるやかなちゃぽちゃぽという音。

ゆっくり歩く。音も動く。
ゆっくり歩いているのに、追い越されていく
あるいは止まった、瞬間の長さを感じる。

一歩歩くと一歩遠のき、
一歩地近づく未来の音。

激しい音。1or084488
優しい音。
緩やかな音。
心地いいリズム。

いろんな音の、好きな場所で立ち止まり、耳を澄ます。

緩んだ水のこの音は、この時期、

また生きることを許されたものたちへの祝杯。

1or084442 そして、いっせいのせ、で
地面から飛び出す植物たちも
全身のエネルギーをもって大地の上で共演する。
静かに賑やかな雪国の春。

毎年、同じような場所に、同じように

顔をのぞかせる、植物のエネルギーはある年齢を超えたものにとっては、

知己の友人との会話のような、大切なチカラをもたらせてくれる。

山菜は、食べてデトックスとか言うものではなく

大地を探して、全身で感じふれるものだと思う。