鳥海、
雨で引き返したのはもうすでに遠い記憶の中。
メモを見返してみたら、なんとまだたった一か月前の出来事でした。
まだあのときは、夏。
そして今はもう、紅葉真っ盛り。
再度今日、行ってきました。
なぜに鳥海。さて。
なんでかわからない。
朝六時半に家を出て、
象潟道の駅にクルマを置いて、25Kほど国道を自転車で走ってスタート地点に到着。
スタート地点とゴール地点はこの大会のに合わせました。
鳥海ブルーラインヒルクライム第二回大会
リザルトを見て、びりにならないよう頑張ろうという
密やかな目論見、ひとり仮想レース。
http://www.nikaho-kanko.jp/hill-clim/result.html
この中の第二回のPDFで、上から遊佐ステージを順に見ていくと
1時間半を目標にしたわけは具体的です。
一か月前はただ、山形にやすくクーポンで泊まれるから、
温泉に行こう、そしてついでに自転車でいつも走らない
とこを走ろうと、どうせなら景色のいいとこをと
でも、行ったら雨で
悔しいから、今回もう一度登ることにして
どうせなら、タイムを計ってみて…という流れ。
結果からいうと、むちゃくちゃ頑張りました。
もう最後の10%の坂が気を失いそうになりながら
なんとか踏ん張り、タイムは1時間25分でした。
ぱちぱち。
目標達成してほっとしつつも、レース?
もう、ぜったいいやだ、と首を振りたくなるほどの
ほんとに激しい坂でした。
坂っていうか、休むことのできない、ひたすら登る
これはシーシュポス的終わりのない坂。
途中あたまがぼっとして、突然足に指令がいかなくなり
あっもう漕げないという瞬間がなんどかありました。
あわてて砂糖、塩、にがり、レモンの自作水をとりだし(走りながら)
余裕を見てくちのなかに押し込んでプシューっと飲むと
一瞬でほんと生き帰るのです。
これは糖分のおかげか、水分か、そしてまた少しすると
切れて、という繰り返しで
そんなに汗もかいていないのに、水をこんなに飲んだのは
乗り始めて初めての経験。
いままではそんなに飲まず食べずにやってきたので、ちょっとびっくりでした。
携行食を服の背中のポケットに入れて片手で食べられるようになっているのが
ありますが、あれ、大事。
ほんとに思いました。
(パラグライダー用踏みだしスロープかな)
やっとのことでたどり着いた頂上、
その仮想ゴールで海や紅葉がきれいだと思う前に、
風よけて寝転んで飲んだゼリーのおいしかったこと。
それにしても風が冷たく、寒いこと。
思わず、おおきな店のような山小屋に逃げ、
たけのこ汁のエイド300円。
月山たけのこで、なかなかでした。
おいしいとかそういう次元とは別にありがたかった。
背中や、腰にいろんな後遺症の激痛がやってきていたので
バファリンをのんで、なんとか、立ち直って、今度は前傾姿勢で
下ります。
秋田への下りは、まるで眼下の海に突っ込んでいくんじゃないか
という、激しい坂で、スピードは出るわ、
さらに、路面が跳ねて、ブレーキをかけた後輪タイヤははじかれ
横に吹っ飛ぶ、
うっかりするとそのスピード感に、自分が何に乗っているのか
忘れそうになっていたのをそのブレーキの時に思い出すので
怖いこと怖いこと。
後ろからクルマに追いつかれた一度はさすがに、
よけて、先に行かせてあげました。
象潟の道の駅に着いたら
もう二時過ぎで、お腹がぺこぺこ。
クルマに自転車を積んでいたら
横に入ってきた車の老紳士が
ぼくになにか話しかけてきます。
適当に相槌したら、どうも違うみたいで
聞き直すと、(上のなんとかという地名の
とこ)にいましたね、みましたよ、
スゴイですねと。
あ、山の上で、ですね、いやー疲れました。
と、その話しはその程度でしたが
観ててくれたんですね、
頂上ではこの紅葉の季節だし、自転車シーズンのおわりも近いので
ほかに自転車のひともっといるかと思ったけど
だれもいなくて、ちょっとなんだか拍子抜けでしたので
お声かけはありがたかった。
そして待望の、ごはん、海辺なのに
生ものはちょっと無理っぽくて、そぼろ肉とはたはたの入ったうどんセット900円
これももう、ただむしゃむしゃと、やたらと美味しく感じられました。
甘いのも、茹で加減のやわらかさも。
この道の駅、展望の温泉があるので
ここで汗を流して
そして帰路に。
あしたMTBの大会があるようで、関東あたりから
積載車がたくさん集まっていました。
白河が懐かしい。
でも遊佐、仙台から片道3時間近いようでなにげに白河より遠い…