鼻が詰まった大きな寝息のような、というかヒューという
口笛のような音で、ラの音程。
一秒鳴いて、数秒休んでという感じでずっと続く。
すぐそこに聞こえるのがなんとも気持ちが悪く、うなされて目が覚めました
もしかして、ひとか?
いや、少し離れたところで、同じようなサイクルで
小さく鳴くものがいたから、動物だと思うんだけれど…。
明け方まで、そんな夢のような現実のようななかで、うつらうつらと、していたら
時計を見間違え、二時間寝坊。
あわてて、車に乗ろうとしたら、
ええっと、びっくりして、あたりを改めて見ると、畑のねぎや、セリが抜かれて
稲わらも散乱していてガーン。
少しショックを覚えながらも、いちばん悲しかったのは
玄関の脇に植えたチューリップが根こそぎ食われていていたこと。
せっかく、秋に植えて、ようやく冬を超え芽がでてきて
毎日楽しみにしていたのに…。
しょぼくれながらシートに座って走り出すと、
サルの手のついたフロントガラスごしの風景がなんとも圧迫感をもってのしかかる。。
ぼくの車の上で勝ちどきの声を上げたかのような
どうもなんだか屈辱感…
なんで感じなきゃならないかわからないけど、
だた無性にサルに負けた…という気分でいっぱい。
あ、それでとりあえず、調べて
わかったのは、夜中の妙な鳴き声は、トラツグミ。
ヌエとも言われたくらい、正体がわからない昔の人は怖がったとか。
たしかに、あれは怖かった。
正体がわかればこっちのもの…
か、どうかわからないけど、夜は寝ましょう、トラツグミさん。
なんか民話の世界にいるみたいな気がするこのごろ。