←2ヶ月前の無垢な「すいちゃん」
それまで、静かに穏やかに一日を終えよう
としていた、ぼくの心の凪に、とつぜん
波頭が立ちます。こころが騒ぎ出します、
それは3週間前から毎日です。
閉じかけていたこころが、ふいに
してしまった、恋のような…。
さなぎから蝶になる瞬間のように
心が微かに振動をはじめます。
夜の最中に、抑えられない希求。
「走りたい」そして、ただちに外に溶ければ
夜の空気とエンジンサウンドが、
ひたすら心地ちよく、自由になれます。
昼間鳴っていた騒がしい音楽は消して、
緩やかなアップダウンカーブの続く
半島をただ一周をするためだけにでます。
でも…これはたとえれば
「ぼぼぼっと夜の21時過ぎに住宅街に
唐突にエンジン音が響き、親とけんかした、
不良息子が家を出て行く」
という図に似て…。まるで
年齢不詳なワルになったイメージです。
3.40分ジェットコースターのように走って一日が、
ようやく心地イイ疲労感、充実感とともに閉じられます。
いや、別に悪いことしている訳じゃ全然
ないんですけれど、
夜にただ、なんの意味なく「走り」に
行くって…不良っぽい感じです。
夜のわずかな明かりの元に停めて
クールダウン。クルマから降り、蛍のように
すいちゃんの周りを一周したりと、
かなり、怪しいものです。
←いまのチョイワルすいちゃん。
