うさぎとピクニック

うさぎと、自転車、田舎での日々

勝手なつぶやき

待ちかねた取材

へんなことかもしれませんが、テレビではなく
新聞記事の取材依頼を待ち兼ねていました。
自分が新聞記者だったという思いではなく
じっくり深く掘り下げてくれると言う気がして。
それはようやく、先日かないました。
それは取材依頼からして変わったものでした。

「仕事ではなく、個人を取材したいんです、
いままでのことから、当然いまの仕事につながるにしても
宣伝になるかどうか、わからないのです
それでもよろしいですか」という、依頼。

ぼくの答えは、
「ありがとうございます。」でした、即答。
それこそぼくが待ちかねていたものでしたから。

「いままでメディアの取材受けてどうでした?」
最初にお会いしたとき、
新聞社の社屋のエレベーターで
立ったままの質問がこれ。
思ったまま、ひとこと答えました。

つぎの質問は、座ってぼくの「今に至った経緯を
さかのぼるのではなく、時系列に聞きたいんです」。

「まず、お生まれはどちらですか。」

生まれ?
「東京です。葛飾区。」
「ご家族はどんなご家族でしたか?」
「普通です。
ふつうのサラリーマンと主婦。
父親は警察官。」

そこから、自分が浮いていたこと。
学校でも居場所なく変わっていたこと。
いつしか、躊躇なく、自分からつらつらと話しはじめ
大学の専攻、就職、離職、転職、リストラ
今に至るまでのいろいろを
2時間近く(それくらいかかる)話しました。

ときおり、自分で話しながら
思いだし、涙ぐみながら。
今に至ったところで時間がなくなり
またこんどとなりましたが
ぼくはこんなひとと会いたかった。
ずっとこんな取材を待っていた気がします。
取材だけではなく
ぼく自身を受け入れてくれる人。

ありがたくて、尊敬してしまいます。
年下の、男のひとのあなただけれど
なにかカウンセリングでも受けたかのように
とても救われた気がしています。

自分をずっと話したことって
いままで一度もありませんでした。
(かなりはしょって、これでも足りないんですけれどね、
ちゃんとぜんぶを話すと何日か、かかるはずです。)

こういう経験、これは、貴重なものでした。
感謝しています。
仙台に来てよかったです。
以前のすべてがいまにつながっています。

スペースは1ページあるということでなるべく
過去、いま、未来に渡りなるべくたくさん聞きたいそうな。
これから2週間の間に、3回4回またお会いする予定。
新聞記者がそこまでする?と思いながら
1日、朝から車に同乗して、配達につき合ってくださったり、
「イベント」にも来てくださるとか。
楽しみです。記事よりも
その記者さんとお会いするのが。

こんな経験はたぶん、二度とないことでしょう。
きょうはなんだか、心が軽いです。