うさぎとピクニック

うさぎと、自転車、田舎での日々

勝手なつぶやき

警戒ブザー

山の中の新興住宅地。
雪がちらつくか、車を止めたら
なにやら近づいてきたおばあさんがひとり。

なにか話しかけてくる。
なんだろと思い、手を止めて耳を傾ける。

なにかをタオルでぎゅっと抱きしめながら

「目覚ましが止まらなくてよぉ
困ってて、」

目覚ましというよりなにやら警戒音のブザーが
鳴っていて、それをタオルで、ぎゅっと。
どれどれ、と受け取り開くと、
また一段とけたたましく鳴り響く。
ブザーの正体はケータイ。

止めるには
暗証番号を入れてください。

…試に1234と入れてみるも
反応なし。

うるさいのであれこれやっている気力もなく
強制終了。
電池抜きました。

再起動して、解決。

嫁がこれおいてってよ
何かあったら、と言われても
わかんないし
ほんとひとりでどうしたらいいか…

ほんと助かりました。

ふかぶかと頭をさげられ

なんか、いいことをしたような
いや、つねづねこのブザーの必要性について思っていただけに
(いざというとき操作できるわけが)なんか欠陥品作ってすみませんと
頭下げたくなった。

二度とブザーが鳴らないよう設定してあげたかったんだけれど
なんだかそれもなんなのでここを長押ししないように、
鳴ったら、電池をこうやって外すようにとだけ教えてきました。

それにしてもあれだけなっても
誰も出てこない住宅地ってなんだろうね。

おばあさんずっと角で立って、だれか来ないか待っていたんだけれど
だれも通りがからずに、困っていたそうな。
さぞかし心細かったろうに。

なんだかかわいいおばあさんでした。