うさぎとピクニック

うさぎと、自転車、田舎での日々

勝手なつぶやき

眠れない週明けでした

 

 

エンタティメントにすることはできない気持ちが強いので
躊躇しつつ、ひととおり終わったので書きます。

週末、昼過ぎから山の入り口に止まっていた車がありました。
雨の休日には数台そういった車が入れ替わり来ます。
たいてい、一時間もおかずに戻ってきては別の
キノコスポットに移動するのですが
このとき(何時からか不明)止まっていた車は
夕方になりあたりが暗くなってきてからも、移動しません。

そういうのは珍しいのであるいは…
と気になり、その後も気にしては見ていましたが
18時、足元が見えないほど暗くなってからも、
戻ってきません。これは変です。
しかも雨です。雨ならそんなに遅くまで山にいるはずもない。

自分が山で暗くなってきた時の感覚になってきました。
真っ暗、きのこなんてどこじゃなく戻る途中なのか、と思っても
そんなに深い山じゃない。滑りやすいということと
クマがいるということがよぎります。

19時過ぎ駐在に相談の一報を入れました。
仙台署に転送になってしまって躊躇、でもそこで切るわけにもいかず
まあ事情を話すと、では近くの交番から向かわせますということになり、
20時ころおまわりさんが2人やってきました。
寒いし雨。山のことが気になりなかなかリラックスしにくい。
自身が遭難した時の事思い出す他人事じゃない。

それから、一晩中回転灯つけ車内待機されていたようで…
深夜1時過ぎには山に向かい、なにかスピーカーでアナウンス、
近所のひとどう思うかなあ、なんかなあ、
やっぱりよく寝られません。
庭に赤い回転灯つけた車が一晩いるって、正直
あまりいい気持じゃないです、しかも、
シートを起こしたまま気をつけの寝ずの番なのですから
こちらも風呂入っていいのかと緊張感が連鎖します。

朝6時、警察車両と機動隊車両がきました。
警察の地域課長が捜索隊責任者とのこと、7時半
20人ほどの若い人たちが山に入っていきました。
まず稜線からとの作戦会議の内容が聞こえてきます
事前に山に入ったら熊のうなり声がしたとかで
警察サイレンや笛を鳴らしながら、
なにが入っているのか大きなザックをそれぞれ背負って。

お昼の休憩あともまた山に入りずっと歩き詰め。
14時半終了、
家族のいない方とのことで、本人に電話しても出なく
連絡が取れないので状況もわからないとか。

消防も自治会に連絡もしていないようなので警察だけの行動は
本人や家族からの捜索依頼があったわけではないので
単に行方不明者という扱いのせいでしょうか。
自分の時は警察に連絡したらなぜか消防ヘリが来たし
地域の自治救助隊が来てくれましたから。

2日目の夜、まだ雨が降り続いています
そんなに滑落したり迷ったりする山でもないのでクマかな?
でもこの辺は里だからクマのほうが遠慮して逃げるよなあとか。

ひとって、ほんとになんかの奇跡のように生きてのでしょう
車を借りたそうですが、借りれなかったら来ていないし
滑落なら雨が降っていなかったら違うだろうし
クマなら信号一個で出会うタイミングがずれたかもしれない。
家族もちなら、ビーコンのようなものを持っていたら
もし、はいろいろ広がって考えてしまいます。

3日目、もう終わりなのかと久しぶりの静かな朝でしたが
7時過ぎ、機動隊の指令車のランクルが来て、部隊、
そのあとすぐ消防も来ました。
女性もいていままで、戦地みたいな張り詰めた重い雰囲気でしたが
晴れてきたせいもあると思いますが空気が明るく、気が楽になりました。

その後仕事に出たのであとはニュースで知りました。
北西部分で、意識がない状態で倒れているのを見つけたと。
(その後「遺体で発見」の報に変化)

帰宅したら予備キーがないから移動できないと言っていたその車がなかったので
キーも見つかり車も移動したみたいでした。

やはり考えてしまう
もし高級きのこが出る奥のほうに行かなかったら
なんともないまま帰宅したのかもしれないなどとも。

ぼくとしては見つかってよかったです、どういう形でも。
気になってよく眠れなかったのです、裏山でもしかしたら
行き絶え絶えに助けをまっているかもしれないと思うと
お風呂にも入るのがはばかれたし、楽しい音楽を聴く気にすら。
もっとも、自分が山に入って探す、という風にするにはほかにそれを仕事をしている人たちの邪魔になりそうで、しなかったですけど、

一応隊長さんには、くずきのこをまとめておいてあるのはもし帰りに手ぶらなら
それを集めるだろうけど、もし高級きのこでいっぱいなら捨てていくつもりだったんじゃないか
だから、上の向こう側に行ったのでは、と伝えたし、ぼくなどは
素人考えだけど、最初は広範囲にぱっとざっと見て歩いたほうが効率的では…

などと勝手に思うんですけれど、組織として大人数で探すときは違うんみたい。
警察には警察のやり方があるようでまず稜線、そして次に沢沿いという
わかりやすい区分けに沿ってしらみつぶしでつぶしていくみたい。
ブロック分けして消していく、でもそれって最初にあたればいいけど
最後のブロックにいたらもはや手遅れですよね…。
今回は外傷がないということで、心臓か脳かという感じで
多分どっちにしてもダメだったでしょうけど。