おととい花火のことで書いたら
意外に反応があったので、続編として書いてみます。
子供のころにやった線香花火。。
細くて小さい線香花火。まず,片手に持って火をつけます。
手が震え、まん中あたりについてしまうと,
火が上へ下へびっくり踊りながら右往左往します。
そのまま火の玉が熱くなるまで待ちます
音とともにショーが始まります。
まずは一直線の「ぼたん」。5秒ほどでしょうか。
ぽつぽつとはじまりそして、はじけ始めます。
あまり大きく飛ばないほうがきれいです
線香花火がこの世の春を楽しんでいます。
じっと、じっと息を潜めて次を待ちます。
けれどそれも長くはなく、
疲れた人生の思い出を振り返るように緩やかにできるだけ
長い時間を過ごさせてあげたいもの。
長く垂れ落ちる形がまたきれい。
そしてやがて、自分の重みに耐えかね、
下に落ちていきます,それは哀しい一瞬。ぼくの手の中で固く黒く,
燃え尽きて天寿を全うさせて上げられるとなにか幸せを感じます。
そしてまた命の誕生に立ち会うごとく,緊張しながら火をつけます。
うまく付きますように。一本一本がドラマ。
ただ、最近そういう線香花火がなくなりました。
市場を席巻する中国製には途中の過程がほとんどないのです。
国産の花火は手作りでノウハウも伝授されておらず
このままでは、なくなってしまうかもしれません。
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