海へ。
きょうはなんだか
すべてが煌(きら)めいていた。
斜めから地面に差込む
傾いた季節の光のせいでしょうか。
自分の足跡が、妙に醜悪に思える。
強く、輝く
砂漠のような
砂地で
君たちが
主人公(ヒーロー)。
がんばれ、きのこ。
なんだか笑ってしまった。
名も知らぬ遠き島より流れよるかぼちゃの種ひとつ、かな?
夏のすいかわりの、すいかの種、かな?
ひとり、浜に残された、帰る場所のないブイ。
いや、俺はここが好きなんだとつぶやくブイ。