うさぎとピクニック

うさぎと、自転車、田舎での日々

勝手なつぶやき

超絶技巧練習曲集

1sdim0906 人は宇宙をすでに
自分の中にもっている。
なにかを生みだす宇宙。

だけどそこは、暗闇。
そこに必要なのは光。

なのに完璧である宇宙には
不完全な光が
入りこむ余地など。
ただ憧れ、なだめ、あきらめ、ときに
募らせ、なお眺めていることしかできずに。

けれど、もし完璧であるはずの
宇宙に空虚な場所があるのなら、
向かう光は希望。
互いに輝きを増して

外部からさす光という
未来の行く先。
光と闇が出会うとき
次の世代が生まれ
そうしてふたたび
闇と光に分かれ行く。

なんてことを思いつつ、
聴いていました。

リストのこれは、難しい曲なんですよね。
なのに、若干20歳のアリス=紗良=オットさんが
どう弾いているのか、想像すらできないほど
あまりに軽やかに、自由に伸びやかなので。
楽しく、はじける色気や、若い情熱、
無鉄砲さも、また危うさを感じます。
そして
なんてきれいなダイナミックで繊細な曲。

なんだか頭が、ピアノから離れ、
暗闇と光を行き来していました。